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建設新聞社
2024/05/01

【東北・岩手】盛岡広域環境組合がごみ処理施設のPFI調査

 盛岡広域環境組合は、公募型プロポーザルとなる「(仮称)盛岡広域ごみ処理施設の整備・運営事業に係るPFI等導入可能性調査及び事業者選定等アドバイザリー業務」の手続きを開始した。参加表明書、提案書の提出は今月31日まで。評価結果は6月21日に通知する予定。担当は同組合施設課となる。
 参加資格は▽盛岡市市営建設関連業務委託契約競争入札参加資格者名簿に登録している者▽過去10年間(2014年4月1日から24年3月31日まで)に地方公共団体が発注するエネルギー回収型廃棄物処理施設(100d/日以上に限る)に係るPFI等導入可能性調査業務について、元請として完了した実績を有する者▽過去10年間に地方公共団体が発注するエネルギー回収型廃棄物処理施設のPFIまたはDBO方式による整備に係る事業者選定アドバイザリー業務について、元請として完了した実績を有する者―などの要件を全て満たす法人または団体。
 同組合は、25年1月に県央ブロック・し尿処理広域化推進協議会として「県央ブロックごみ・し尿広域化基本構想」を策定し、3市5町(盛岡市、八幡平市、滝沢市、雫石町、葛巻町、岩手町、紫波町、矢巾町)から排出される可燃ごみの広域処理体制を推進することとした。現在は基本構想に基づき、盛岡広域ごみ処理施設(仮称)の諸条件などを取りまとめた施設整備基本計画を策定している。
 今回の業務は、盛岡市上厨川川原ほか地内に計画する同施設に係る最適な事業方式を検討・評価するとともに、整備・運営する事業者を選定するための支援を行うことを目的に実施。また、併せて整備予定地の都市計画決定に係る手続などの各種支援を行う。
 対象施設は、エネルギー回収型廃棄物処理施設となる盛岡広域ごみ処理施設(仮称)。ごみ処理方式は焼却方式(ストーカ式、流動床式)または溶融式(シャフト炉式、流動床式)。施設規模438d/日(146d/日×3炉)。
 業務範囲は、PFI等導入可能性調査が▽事業スキームの設定▽市場調査▽定量的評価(VFMの算定)▽定性的評価▽事業方式の総合評価―とし、事業者選定等アドバイザリー業務は▽事業者選定支援▽事業者選定委員会運営支援▽都市計画決定手続き支援▽費用対効果分析書作成▽その他支援―など。公共が事業を直接実施する従来方式、民間活用によるPFI方式およびDBO方式について、事業スキームを設定するとともに市場調査を行いVFMの算定および定性的評価を実施し、総合評価を行うことで最適な事業方式を選定する。このほか募集・選定方法および事業者募集スケジュールについて検討や入札公告・入札説明書、要求水準書などを作成する。
 委託期間は27年3月31日まで。ただしPFI等導入可能性調査業務は25年3月31日まで。提案上限額は5593万円(税込み)。

 提供:建設新聞社