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日刊岩手建設工業新聞社
2024/05/01

【岩手】盛岡市 市道橋梁の維持管理業務を公募型プロポーザルで 複数年単位で包括的に

 盛岡市は、定期点検や修繕計画策定、補修設計など市道橋梁の維持管理業務について、従来の個別に発注する方式を改め、複数年単位で包括的に実施する。今回の委託期間は2028年度までの5年間。公募型プロポーザル方式により委託先を選定するため、4月26日付で実施要領を公表した。参加意向の申請期限は22日午後5時までとなっている。

 同市では、市道橋梁の維持管理業務について、一貫性のある維持管理を実施することにより、橋梁マネジメントの品質向上や効率化を図る方針だ。それを契機として、予防保全型維持管理への早期転換を目指すとしている。
 現在、市が管理する橋梁数は578橋。今回の業務では、28年度までの5年間で2巡目点検の残り62橋と全橋の3巡目点検を合わせて延べ640橋の定期点検を実施する。点検結果を基に橋梁長寿命化修繕計画を策定するほか、これまでの2巡目点検で判定区分Vとなった8橋について橋梁補修設計を実施する予定となっている。

 各年度の事業内容は協議により変更が可能となっているが、市は現時点で24年度に2巡目点検の残り62橋と3巡目点検2橋の64橋で定期点検を実施し、橋梁長寿命化修繕計画を策定したいとしている。25年度には3巡目点検122橋と橋梁補修設計2橋、26年度には145橋の点検と橋梁補修設計2橋、27年度には171橋の点検と橋梁補修設計2橋、最終年度の28年度には3巡目点検の残り138橋と橋梁補修設計2橋の実施を想定している。
 同業務の委託期間は29年3月31日まで。提案上限額は1億9973万円(税込み)。

 参加希望者の資格要件は、「土木関係コンサルタント業務甲または乙」に登録している者で、測量士を有する者であること│など。そのほか過去10年間の業務履行実績や技術者の配置などでも条件が設けられている。
 参加意向の申請期限は22日午後5時まで。参加者が5者以下の場合は資格要件の審査のみが行われるが、6者以上の場合は書類審査により、5者以内に選考するとしている。
 提案書の提出期限は6月14日午後5時まで。提案課題については、「複数年および包括的な発注を生かし、効率的かつ効果的に業務を遂行する方法の提案」など3点となっている。
 2次審査は6月28日に予定されている。プレゼンテーションなどが行われ、総合評価点の高い順位に契約候補者と次点順位者を選考する。
 市は7月下旬ごろにも、候補者との間で随意契約したいとしている。

提供:日刊岩手建設工業新聞社