七尾市は、能登半島地震により地盤沈下し基礎部分が損傷した田鶴浜小について、校舎棟を建て替える方針を決めた。今後、設計など事業費の予算化へ向けた準備を本格化させる。来年9月ごろの着工、2026年度末までの完成を目指す。
1973年に整備された田鶴浜小の現校舎はRC造3階建て延べ3470平方メートルで、現在138人が通う。地震発生後に文部科学省が実施した応急危険度判定では、柱などく体部分に問題はなかったものの、被災度区分判定調査で「半壊」とされ、改築が望ましいと判断された。
計画では新校舎は現校舎の解体跡地に建設する。建設に伴いグラウンドに整備する仮設校舎(S造2階建て)は8月ごろに着工し、児童は来年4月からの2年間を仮校舎で学習する。
校舎と渡り廊下でつながる体育館や食堂は被害が小さかったため、補修で対応する。