京都府は、山陰近畿自動車道の京都府域の網野〜久美浜間の約19qについて、ルートを検討するにあたり、アンケート調査を実施する。
丹後土木事務所が行う調査の方法は、京丹後市内在住の18歳〜79歳の3000人を無作為で抽出し、調査票を郵送(調査期間は〜5月31日)。設問は@整備の必要性A(必要等と回答した回答者を対象に)整備は必要と考える理由B(不要等と回答した回答者を対象に)整備は不要と考える理由等。
また京丹後市内在住者・道路利用者を対象に、Web・配架・街頭でのアンケートも行う。
国道312号山陰近畿自動車道は、日本海国土軸を形成する道路で、鳥取県鳥取市を起点とし、兵庫県北部を経由して、京都府宮津市を終点とする延長約120qの地域高規格道路。
京都府内は全延長約42・1qのうち、宮津市喜多(宮津天橋立IC)〜宮津市須津(与謝天橋立IC)の宮津与謝道路6・1qが平成23年3月、宮津市須津(与謝天橋立IC)〜京丹後市大宮町森本(京丹後大宮IC)の野田川大宮道路4・4qが平成28年10月に開通。供用区間は宮津天橋立IC〜与謝天橋立IC〜京丹後大宮ICまでの10・5q。
京丹後市大宮町森本(京丹後大宮IC)〜京丹後市峰山町新町((仮称)大宮峰山IC)の間を結ぶ大宮峰山道路5・0qについては、国土交通省の直轄権限代行事業により実施中。
(仮称)大宮峰山IC〜(仮称)峰山弥栄IC〜(仮称)網野ICの7・6qは都市計画決定済み(未事業化区間)だが、(仮称)網野IC以西の残る約19qはルートも未確定となっている。
府は、網野IC以西の約19qについて、最適ルート帯などの検討のため、国の「構想段階における道路計画策定プロセスガイドライン」に基づき、山陰近畿自動車道(網野〜久美浜)計画検討委員会を設置。検討委の初会合を3月に開催した。
検討委は、ガイドラインの計画検討手順に沿って、多角的な視点から多様な意見を聴取しながら進めることとし、計画策定プロセスの透明性・客観性・合理性・公正性、計画内容の合理性が確保された概略計画の決定を目指す。
検討委では、政策目標を明確化した上で、地元希望ルート帯を検証し、最適ルート帯(2q幅)を決定。また将来の都市計画決定に向け、最適ルート帯の中で概略ルート(250m幅)複数案を評価し、概略ルートを決定する。