建設新聞社
2024/04/30
【東北・福島】日水コン・前田JVを特定/福島県工業用水道の中長期計画策定
福島県企業局は、工業用水道(磐城、勿来、小名浜、相馬)の中長期計画策定および次期料金算定業務の委託者選定へ公募型プロポーザルを進めた結果、日水コン・前田建設工業JVを特定した。
3者が企画提案書を提出し、3月19日にヒアリング審査を実施した。評価点は日水コン・前田建設工業JVが156点、第2位のNJSは151点、第3位の日本工営は141点だった。
企業局が管理する4カ所の工業用水道については、建設から60年以上が経過し老朽化した施設が多いことや、東日本大震災での被災を踏まえ耐震化・強靱化を進めている。
今回の中長期計画は「耐用年数を超過する施設は基本的に全面更新」としている現行計画を見直し、「健全度調査を踏まえた長寿命化や部分的更新による計画的修繕」に方針を切り替え費用縮減を図る。さらに新計画は省エネ・高効率設備の積極的導入による脱炭素化も含めた内容を予定している。計画期間は2026年度から30年間。
今回の業務は、資料収集、事業分析・評価・課題抽出、アセットマネジメント算定、管路劣化診断(相馬工水を除く)などを行った上で、管路更新計画、整備案、投資・財政計画などをまとめた新たな中長期計画を策定する。さらに経営状況や料金などの課題整理を行い、料金改定計画を作成する。履行期限は25年12月26日まで。
対象となる工業用水道事業は以下の通り(▽事業名@給水能力A契約水量B管路延長C受水企業※23年4月1日現在)。
▽磐城工業用水道事業@23万3000立方b/日A18万3596立方b/日B51・493`bC46事業所
▽勿来工業用水道事業@29万立方b/日A22万2100立方b/日B5・904`bC5事業所
▽小名浜工業用水道事業@62万5000立方b/日A44万7800立方b/日B4・092`bC4事業所
▽相馬工業用水道事業@3万4700立方b/日A2万8000立方b/日B37・876`bC11事業所
提供:建設新聞社