日本工業経済新聞社(埼玉)
2024/04/26
【埼玉】東秩父村・新庁舎整備、基本設計が完了 延べ2312u
東秩父村が計画している新本庁舎整備の進捗状況をまとめた。基本設計がこのほど完了し、実施設計に移行した。2024年度はさらに、建設予定地に立つ既設建物の解体工事を発注(9〜10月着工予定)する。新庁舎に導入するLANなどネットワーク関連の設計業務を別途委託するため、5月20日まで企画提案書の提出を受け付ける。
現・本庁舎敷地(御堂634)を含む一帯で計画している新庁舎の基本設計が明らかになった。敷地面積は計約1万70u。建て替え後の施設規模はS造2階建て、建築面積1485u、延べ床面積2312u、高さ10・8m程度(直接基礎)となる見通し。
新庁舎の西側に屋外広場、南側に来訪者用駐車場などを配置する。駐車場のスペースは計144台分(職員・公用車用含む)を確保する。
1階部分の屋内はメインエントランスから、フロア全体を見渡せる配置とする。来訪者の交流の場となる屋内広場を設ける。2階は図書エリア、村議会などのフロアとする。
本体建設工事には25〜26年度までの2カ年を充てる。27年度の供用開始が目標。新庁舎の供用後、現庁舎は取り壊す。
新庁舎の基本・実施設計、監理業務は遠藤克彦建築研究所(中央区、電話03−6810−8781)が受託している。
■年度後半から既設解体
24年度は新庁舎の着工に向けた準備として、予定地内の既存建物(村営住宅2棟・倉庫・車庫・プレハブなど)の解体工事を発注する。
指名競争入札で施工者を決める。9〜10月ごろの工事着手を目安に指名通知を行う考えだ。当初予算で解体工事のために2814万3000円の予算を措置した。
■LAN設計を委託へ
新庁舎ネットワーク関連の設計業務は、建物本体の設計とは別に委託先を決める。5月20日に企画提案書などの提出を締め切る。同30日にプレゼンを行い、6月6日に委託先を特定する。契約締結は6月上旬を予定している。
現行のネットワーク規模は▽基幹系ネットワーク端末=約25台▽内部情報系端末=約100台▽インターネット接続系端末=約15台▽業務専用端末=約10台。
現ネットワークの詳細を整理して、新庁舎に適用するネットワーク構成、IPアドレス体系、ポート、帯域、配線などを設計する。ソフトウエアを含めたネットワーク機器の仕様の設計、機器の選定なども行う。