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建設新聞社
2024/04/24

【東北・秋田】WTO対象の設計・施工で公告/鎧畑、田沢湖発電所の改良

 秋田県公営企業課は、鎧畑、田沢湖発電所の大規模改良を設計・施工で発注するとし、「DKの11号」をWTO対象の一般競争で公告した。
 単独またはJVでの参加を求めており、単独企業およびJVの代表は、秋田県の一般土木工事に登録され、発電最大出力が5000`h以上の水力発電所の新設または大規模改良の引き渡し済み元請け工事の実績があることなど。
 JVの構成員も一般土木工事の登録が必要。調査・設計業務のみ実施する者を入札参加者に含める場合は、土木関係建設コンサルタント業務の電力土木に登録されていることなど。水車・発電機などを納入する者を入札参加者に含める場合は、電気工事に登録されていることなど。
 申請書は6月5日まで。7月上旬に現地調査、7月から9月の間に対面式対話を実施し、12月4日までに入札書と提案審査書類の提出を受け、2025年2月上旬に開札。プレゼンテーションを実施し、同月下旬に落札者を決定、公表する。
 審査委員会は、県職員と外部有識者5人で構成する。総合評価落札方式で選定するとし、提案審査書類に係る得点と、入札金額に係る得点はともに500点満点。
 両発電所は建設後60年以上が経過し、老朽化が進行。発電設備などについてFIP(フィードインプレミアム)制度新設区分に適用する大規模改良を実施する。
 現施設の最大出力は鎧畑発電所が1万5700`h、田沢湖発電所が5300`h。所在地は、鎧畑発電所が▽取水口周辺=仙北市田沢湖田沢牛台地内▽導水路=同市田沢湖田沢牛台〜鎧畑地内▽発電所周辺=同市田沢湖田沢鎧畑地内―。田沢湖発電所が▽取水口周辺=同市田沢湖田沢見附田地内▽発電所周辺=同市田沢湖田沢潟前地内―。
 工期は受注者の提案日までとしているが、FIP認定の取得日翌日から2年以内に既設発電設備を廃止すること、工期の終期は2032年3月10日を超えないことなどの条件を課す。
 予定価格は241億2152万6000円(税込み)。概略設計は日本インシーク、アドバイザリー業務は日本総合研究所。

 提供:建設新聞社