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建設経済新聞社
2024/04/24

【京都】精華町都計審 開発具体化で線引き見直し 用途地域などの変更可決

 精華町はこのほど、第1回都市計画審議会を開催し、相楽都市計画の区域区分の変更(線引き見直し)及び都市計画の決定・変更について諮問し、賛成多数で可決した。
 精華町は全域が関西文化学術研究都市であり、町内には3つの文化学術研究地区(学研地区)が配置されている。計画変更の予定地は@学研狛田西地区A蔭山・水落地区B学研狛田東地区。
 @南田辺・狛田地区の学研狛田西地区は、府道枚方山城線の以南(Aエリア)で京都府立大学が精華キャンパスの整備及び産学公連携研究拠点施設を、以北(Bエリア)で近鉄不動産梶i大阪市天王寺区)が区土地画整理事業を予定している。事業の見通しが立った市街化区域の編入に伴い、都市計画を決定する。変更後は、Aエリアは用途地域を第一種低層住居専用地域(建ぺい率40%/容積率60%)、高度地区を第1種高度地区とし、Bエリアは、用途地域を第二種住居地域(建ぺい率40%/容積率60%)、高度地区を第3種高度地区とする。
 A学研都市の精華・西木津地区の蔭山・水落地区は、学研建設計画に基づき、快適な住居空間を確保するため、良好な住宅・宅地の整備を図る。令和3年11月に精華町蔭山・水落土地区画整理準備組合が設立され、一体的な開発に向けた準備が進められていること等を受け、現在市街化調整区域である区域が市街化区域へ編入されることに合わせ、当該地区の用途地域を変更する。用途地域は変更前の第一種低層住居専用地域(建ぺい率40%/容積率60%)などから全域を第一種低層住居専用地域(建ぺい率50%/容積率80%)に変更。高度地区は、第3種高度地区などから全域を第1種高度地区に変更する。
 地区計画の変更は、南稲八妻蔭山、水落、尻谷、堂所の各一部を区域に追加し、面積は約162・2fから約170・7fへ増加する。
 B南田辺・狛田地区内の狛田東地区の一部は、現在土地区画整理事業中で、土地区画整理事業区外となった2筆について、今後市街化の見込みがないことから、京都府が逆線引きを行い、町が都市計画変更を行う。
 今後のスケジュールは、5月中旬以降に都市計画案の縦覧、都市計画案の閲覧・公聴会、10月頃に都市計画案の縦覧、11月頃に都計審に付議、12月に都市計画決定・告示、条例制定・改正を実施する予定。
 都計審ではこのほか、地区計画(光台地区等)の変更及び精華町都市計画マスタープランの改定及び立地適正化計画の策定について進捗状況を報告した。変更内容は@町名地番変更等に伴う地名の修正A上位法改正に伴う条ズレ等の解消B正式名称への修正C土地区画整理事業完了に伴う文言の修正。対象は光台地区、祝園駅西地区、祝園駅東地区、狛田駅東地区、祝園一ノ間地区。