RC造10階、延べ約1万平方b 県は西諫早団地建替に関して、基本・実施設計業務を5月以降に公告したい考えだ。県営繕課によると、現時点では一般競争入札での発注を予定。具体的な発注方法についても検討している。建て替えの対象は340戸。このうち、1工区約100戸の新築工事までは県が直接発注する。以降はPFI対象の範囲となる予定だ。
県は、人口減少や少子高齢化などの課題を抱える西諫早ニュータウン全体の再生を目指し、老朽化が進む県営西諫早団地の建て替えを計画。PFI事業等の手法による民間活力導入を視野に入れている。建替住宅は340戸を想定。ほか住戸改善、新設道路と関連インフラ整備、解体工事600戸などを見込む。
老朽化が進む県営西諫早団地(諫早市堂崎町)は、西諫早ニュータウン内に位置。A〜Z棟の住棟群(敷地面積約5・6f)と、さくら、すみれ、あやめ、つばき、のぎく、アザレア棟(敷地面積約2・3f)で構成されているが、老朽化に伴い住棟の建て替えや改修が必要。このため、建て替えや住棟の改善を進める方針だ。
西諫早団地は31棟907戸で構成。これを将来的には高層化し617戸(建て替え340戸、改善210戸・アザレア棟67戸)に集約化する。22棟600戸を解体し340戸を新築する計画。ただし棟数については検討中だ。
一部の既存住棟においては活用するが、ほかは複合的な建て替えを検討。集約建て替えで生じる余剰地活用に関しては、ニュータウン全体の魅力や価値向上のための施設導入を視野に入れている。サウンディング調査や民活手法導入可能性調査結果を踏まえ、PFI方式の導入を見込む。
県が発注する1工区については、5月以降に基本・実施設計業務を公告する運び。現時点における規模は鉄筋コンクリート造10階建て、延床面積約1万平方bで、戸数約100戸が予定されている。