潟}ザー・オガール地方創生アカデミー(紫波町、岡崎正信代表取締役)と紫波町が連携し、同町の廃校跡地を活用して農と暮らしをテーマに取り組む地方創生事業「ノウルプロジェクト」が本格スタートした。23日には現地で起工式が執り行われ、関係者らが事業の成功を祈った。
「ノウルプロジェクト」は、旧長岡小学校の土地や校舎を活用し、地方創生に関わる人材育成、農作物や花きの生産、ホテルやレストランの運営などを行う民間主導の公民連携事業。敷地全体の面積は約1・4fで、校庭部分を農業用地(ファーム)とするほか、住居棟「ノウルヴィレッジ」、会員制サウナも備えたオーベルジュ(ホテル・レストラン)などを整備するもので、内閣府のデジタル田園都市国家構想交付金に採択され、地方への移住促進、起業や地域企業への就業支援なども目指していく。
事業主体はマザー・オガール地方創生アカデミーで、エリア全体のプロデュースなどを担当。オーベルジュなど新しく整備する建物の所有と経営は潟mウル(岡崎正信代表取締役)が担う。
マスタープランは泣Iンサイト計画設計事務所、住居棟とレストランは潟Gネルギーまちづくり社、ホテルは潟潤[クビジョンズが設計を担当した。施工はファームおよびランドスケープ部分については岡崎建設梶E潟gミオカ・叶蝟k造園特定JVが担当。建築工事については現在、施工者との見積もりを行っている。
23日には現地で起工式が行われ、約40人の関係者が参加。岡崎正信代表取締役と熊谷泉町長らが鍬入れや玉串奉奠などを行い、工事の無事進捗と「農と暮らし」をテーマにした地方創生の成功を祈願した。事業主体を代表して岡崎代表取締役があいさつに立ち、「一次産業が衰退すると地方という概念が無くなり、日本が特色のない国になってしまう」と危機感を示し、農村地域再生に向けたプロジェクトと人材育成の重要性を強調した。
オーベルジュは24年度、住居棟のうち1棟は25年度の完成が見込まれる。住居棟の残り1棟については民間の投資を募り、25年度に整備予定。総事業費は13億円と試算されており、26年度末の事業完了を予定している。
提供:日刊岩手建設工業新聞社