香美市は、建築から57年が経過し老朽化が進む西庁舎を建て替えるため、設計・施工一括発注方式(デザインビルド=DB)を採用する「香美市新西庁舎建設事業」の公募型プロポーザルを公告した。参加申込書の提出は5月20日まで。7月18日〜24日に技術提案書などを受け付け、書類審査を経て8月9日にプレゼンテーション・ヒアリングを実施、8月中旬に審査結果を公表する予定。事業期間は2026年9月30日まで。概算事業費は税込みで10億4300万円。
業務内容は、新西庁舎と倉庫、駐車・駐輪場の基本・実施設計と建設工事など。 入札参加資者は、単体または2、3者で構成する特定建設工事共同企業体(JV)。JVの場合、各構成員の最低出資比率は、2者の場合30%以上、3者の場合20%以上などを設定。
設計の参加資格は、測量・建設コンサルタント等業務の建築関係建設コンサルタントに登録している1級建築士事務所。施工については、建築一式工事で特定建設業の許可を受けていることを求める。設計、施工とも日本国内で2009年4月1日以降に完了した延べ1000平方b以上の庁舎新築、改築、増築の実績などを求める。
4月に策定した基本計画によると、新庁舎は隣接する西別館を解体し、跡地に建設する。現西庁舎は、新西庁舎の完成・移転後に解体し、跡地を駐車場として活用する見通し。
建て替え後の新西庁舎の規模は延べ1600平方bを想定。執務スペース、教育支援センター、教育研究所、学校サポート室(仮)、更正保護サポートセンター、広報作業場兼会議室、大会議室、小会議室、書庫などの配置を予定。その他、同じ敷地内に倉庫(160平方b以上)、駐車場(40台以上)、駐輪場(約20台)などを整備する。また、災害対応や非常用電源・給排水設備など防災機能を強化する他、環境配慮型官庁施設(グリーン庁舎)やネット・ゼロエネルギー・ビル(ZEB)を目指し、雨水の利用や緑化、地域産材の活用など地域の特性を生かした環境対策を検討する。
現西庁舎の所在地は、香美市土佐山田町宝町2ノ36ノ3他。敷地面積は2463平方b。
提供:建通新聞社