日本工業経済新聞社(群馬)
2024/04/18
【群馬】土出地内の桐の木橋補修工事を指名競争で8月発注目指す
片品村は橋梁長寿命化修繕計画の一貫として土出地内で行う桐の木橋補修工事について、8月に指名競争入札で発注する。補修は橋梁全体が対象。工期は2024年3月末までを見込んでいる。設計はプロファ設計(伊勢崎市)がまとめた。また、同計画では鎌田地内の小川橋での補修工事も予定しており、詳細設計の委託を6月に行う見通し。
村道6176号線の土出地内古仲地区に位置し、片品川を跨ぐ同橋は、橋長45m、有効幅員5・4m、上部工3径間の単純RCT桁橋。供用開始は1957年となっている。定期点検の際に老朽化の兆候がみられたため工事が計画された。
工事はコンクリート上部工、支承、伸縮装置、排水装置の補修を主に行う。コンクリート上部工3径間を対象に、床版全体のひび割れ補修と橋面防水の補修を実施。橋面防水は全面を対象とし、延長45m、幅員5・4mの面積243uで整備する。支承は6カ所更新予定で、伸縮装置は4カ所撤去して新設する。また、配水装置は4カ所で改修を行う。
なお、工事は吊り足場を仮設して行う予定。当初予算の橋梁整備事業工事費として7000万円を計上した。
同村では橋梁長寿命化修繕計画を進めており、5年に1度の定期点検を実施。点検結果のうち健全性が低い橋梁について、優先順位をつけて補修工事を進めている。
また、6月には鎌田地内に位置する小川橋の補修工事に向けた詳細設計業務を委託する見通し。村道鎌田太田向線を通り片品川を跨ぐ同橋は、橋長22・2m、幅6・4mの鋼方桁ラーメン橋。鋼橋台が2基整備されている。下部工にひび割れがみられ、主桁や床版の補修も見込まれている。
なお、23年度は橋梁長寿命化修繕計画に基づき村道4076号線の下小川橋の補修工事を実施。24年7月までの工期で星野組(片品村)が施工を行っている。