東金市外三市町清掃組合は、第1回臨時会に上程する一般会計補正予算案第1号に、2024〜49年度を期間とする新ごみ処理施設整備および運営事業の債務負担行為を設定する。限度額は390億8701万5000円。第1回臨時議会は4月後半に開く予定で、議決後、実施方針と要求水準書案の再々公表は行わず、公設民営(DBO)方式による新ごみ処理施設整備および運営事業の総合評価落札方式一般競争入札を公告する見込み。
第1回定例議会に23〜48年度を期間とする同事業の債務負担行為を盛り込んだ23年度補正予算案を上程したが、否決されたため、期間を1年先送りし、改めて補正予算案を組んだ。
当初の債務負担行為に対しては「山武郡市環境衛生組合に、合併の意向を確認してから判断すべき」との意見が挙がり、賛成と反対が同数となったため、議長採決により原案否決となった。
5日には、全員協議会を開催。松下浩明・山武郡市環境衛生組合副管理者(山武市長)が合併の意向を示し、「山武郡市環境衛生組合は、単独で新ごみ処理施設の事業を進める」との方針を明かした。
新ごみ処理施設の整備は、老朽化している環境クリーンセンター(東金市三ケ尻340)の移転改築に伴うもの。建設場所は、東金市上武射田1759ほかの敷地面積約3・51ha。
計画施設は、エネルギー回収型廃棄物処理施設とマテリアルリサイクル推進施設で構成。
廃棄物処理施設は、廃熱ボイラ付き連続運転式ストーカ焼却炉。処理能力は日量125t。年間3万3692t以上を処理。
リサイクル推進施設の処理方式は▽粗大ごみ・金属類=切断機または高速回転破砕機、選別機▽ビン・ガラス類=破袋機、選別機▽ペットボトル=破袋機、選別機、圧縮梱包機▽缶=破袋機、選別機、穴あけ機――など。処理能力は、公称18t/5h。年間3601t以上を処理。