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秋田建設工業新聞社
2024/04/17

【秋田】国道46号盛岡秋田道路の生保内〜卒田/セントラルコンで予備設計

 東北地方整備局秋田河川国道事務所は、国道46号盛岡秋田道路の生保内〜卒田(L約11km)に関し、道路予備設計(A)をセントラルコンサルタント、環境調査をエヌエス環境、道路計画資料作成を福山コンサルタントにそれぞれ委託した。このうち道路予備設計(A)では、ルート決定に向けた予備設計を12月20日の履行期限で実施する。道路予備設計(B)は7年度以降に委託し、道路の幅員などを決定する予定。

 計画区間は、大仙市と盛岡市をつなぐ盛岡秋田道路のうち、仙北市田沢湖地区と角館地区を結ぶ延長約11kmの2車線区間。主要幹線道路として県をまたぐ移動や地域内の移動にとって重要な区間で、春〜秋の観光シーズンでは交通量が多くなる。線形不良箇所が連続し、積雪による幅員の狭小などにより円滑な交通に支障をきたしているほか、迂回路もなく、医療面や観光面でも不利益が発生している。

 令和4年度末、事業化に向けた概略ルート・構造の検討(計画段階評価を進めるための調査)を行う旨が発表され、昨年8月24日には社会資本整備審議会道路分科会の東北地方小委員会を開催。第1回意見聴取を進めることが了承された。アンケートは地域住民や事業者を対象に、利用目的や利用頻度のほか、道路・物流ネットワークや救急搬送ルート、周遊観光の連絡性などについて、今年1月10日までの期間で実施。平行して、沿線地域や広域的利用が考えられる地域の自治体、団体、事業者に個別のヒアリング調査も行っている。

 今後、早ければ今年度中に第2回東北地方小委員会が開催され、アンケート調査結果の確認や、政策目標、評価項目、対応方針案(概略ルート、構造等複数案)の設定などを協議する。委員会開催後は2回目の意見聴取(地域住民・道路利用者企業等アンケート、関係自治体・団体・企業等ヒアリング)を実施する。第3回東北地方小委員会は7年度以降に開催され、第2回意見聴取の結果を確認するほか、対応方針案を検討する。

提供:秋田建設工業新聞社