北陸地方整備局は16日までに、能登半島地震で被害を受けた輪島税務署(輪島市河井町)と七尾海上保安部能登海上保安署(能登町小木)の2庁舎について、早期復旧へ向け調査・検討に着手した。業務は輪島税務署を綜企画設計(金沢市、北陸支店)、能登海上保安署をサンコーコンサルタント(新潟市)が担当し、6月4日までに内容をまとめる。
業務委託については、緊急性を要するため、これまで施設の関連業務を履行した経験のある両社と3月に随意契約した。契約金額は綜企画設計が1670万円、サンコーコンサルタントが1489万円。
輪島税務署は地震の影響で、庁舎の沈下や移動に加え、2020年に完成した増築部分との間に段差や隙間が生じた。二次被害を及ぼす危険があるため、現在は利用できない。施設規模は既存棟がRC造2階建て延べ719平方メートル、増築棟が同延べ310平方メートル。
一方、能登海上保安署(RC造2階建て延べ195平方メートル)は、庁舎の傾斜や庁舎下に沈下による空洞が確認された。