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滋賀産業新聞
2024/04/15

【滋賀】長浜市 小谷城戦国体験ミュージアム新築など

 長浜市は、市の歴史のメインコンテンツである「戦国時代」の魅力を発信するため、史跡「小谷城」付近の湖北町伊部地先において「(仮称)小谷城戦国体験ミュージアム」の新築と、既存2棟の改修整備、ほか2棟の解体撤去を計画し、24年度当初予算に25年度まで2ヵ年の債務負担行為で建築と展示に係る基本設計・実施設計を行う業務委託費計7200万円を措置。4月下旬から連休前にかけて新築1棟および改修2棟、解体2棟の計5棟の建築工事に係る基本・実施設計業務1本と、新築1棟・改修2棟の計3棟の展示整備に係る基本・実施設計業務1本―の計2業務を発注公告しそれぞれコンサル決定したい意向。夏頃から業務着手し約1年間の委託期間を経て25年度半ばにもそれぞれ業務完了し精査した事業費にのっとり25〜26年度にも工事費を予算措置し整備順は未定ながら順調にいけば新築1棟、改修整備2棟の建築・展示整備の各工事、2棟の解体工事―の順に適宜工事発注していき施工を進め、27年度解体まで完了させ同年秋にはオープンしたい考えだ。
 24年度当初予算には(仮称)小谷城戦国体験ミュージアム整備事業費としてミュージアム整備に向けた建築・展示の基本設計・実施設計委託料計7200万円(債務負担行為25年度まで)を措置。
 3月策定の「(仮称)小谷城戦国体験ミュージアム」基本計画によると、「(仮称)小谷城戦国体験ミュージアム」は小谷城跡を目前に臨む市所有の「戦国ガイドステーション」敷地内に整備し、既存の「戦国ガイドステーション」および「浅井三代の里」2棟の改修整備を行い付帯施設として有効活用し、一体的利用を図る。
 「(仮称)小谷城戦国体験ミュージアム」の建設予定地は長浜市湖北町伊部757―1(現況地目:公園、登記地目:雑種地)1000平方bと、同市湖北町伊部757―3(現況地目・登記地目:公園)の3696平方b。
 新築するミュージアム1棟は約500平方b規模、「戦国ガイドステーション」(S造平屋建、126平方b)と「浅井三代の里」(S造平屋建、114・92平方b)の既存棟2棟は内外部を改修し関連施設としてリニューアルする。駐車場は敷地内に約40台分を設ける計画。
 またミュージアム整備に伴い既存の「文化財保護センター」(東上坂町、2階建、延約800平方b)と「小谷城戦国歴史資料館」(小谷郡上町、RC造平屋建、約250平方b)の2棟は解体撤去する方針。
 ミュージアムの施設構成はエントランスホール(総合受付・ロビー)、観光案内機能(観光ガイドブース、情報発信スペース)、展示機能(映像展示室、常設展示室、企画展示室)、調査・研究機能(学芸員・文化財技師等作業室、資料庫)、市民交流・サービス機能(ワーキングスペース、ショップ等)、管理機能(事務室、倉庫)、その他廊下、風除室、トイレ、機械室等―。
 長浜市の小城跡から姉川古戦場に至る地域は、戦国大名浅井氏の盛衰から、羽柴秀吉による北近江統治に至るまで、日本の戦国時代に大きな影響を与えた史跡が集結し、名だたる武将が戦いを繰り広げる舞台となってきた。
 市では総合計画第3期基本計画において「地域の魅力を受け継ぐまちづくり」として重点的に取り組む視点として、また長浜市歴史文化基本構想「第5章歴史文化資産の保存活用計画」の“小谷城・姉川古戦場と浅井氏関連史跡”に関して市内外への普及啓発の充実や、“保存活用を推進するための体制整備”においても(仮称)小谷城戦国体験ミュージアム整備を掲げ、これらを実現すべく、長浜ならではの貴重な歴史文化の価値と魅力をより効果的に発信していく施設として、23年度「(仮称)小谷城戦国体験ミュージアムの整備に関する基本計画」を策定した。

提供:滋賀産業新聞