三好市は「市都市計画マスタープラン(基本計画)」と「市立地適正化計画」を策定した。市民の意識調査結果から得た意向を踏まえ、都市づくりの課題・都市づくりの将来像・都市づくりの目標を設定し、将来の都市像を確立する。池田地域をマチナカ中心拠点、井川・三野地域を地域生活拠点とし、それらを結んだ軸を市街地ゾーンとして開発や誘導を図る。
生活の利便性を支え魅力と交流を育む場所として▽マチナカ中心拠点▽地域生活拠点▽自然交流拠点―を明確にした。さらに、これらの3拠点をつなぐ@広域連携軸A地域連携軸B道路連携軸の三つの軸と、面的に連絡していくゾーン「市街地ゾーン」、「環境共生ゾーン」を設定した。
実施・達成目標時期を短期(5年程度)、中期(10年程度)、長期(20年程度)のスケジュールに分け、ハードとソフトの両面で順次、対策を実施していく。具体的なハード対策は▽道路設備の耐震化や除却、道路改良▽水道施設などインフラの耐震化、長寿命化▽市営住宅建て替えや耐震化による施設の長寿命化▽国・県と連携した治山・砂防事業、地すべり防止事業、土砂災害危険箇所の調査点検▽河川・堤防の整備・改修・耐震・治水・老朽化対策▽吉野川の堤防整備促進(国に要望)▽国・自治体など流域全体の関係者の協働による吉野川水系流域治水プロジェクト推進などを予定している。
都市計画マスタープランにより今後、日常生活を支える都市機能・公共交通の維持や観光・交流機能の強化、自然環境の保全、特色ある景観を生かした魅力創出、市街地の防災・減災対策、山間部の土砂災害・集落孤立対策、円滑な交通環境の整備、空き家の適正管理を進める。マチナカ中心拠点を中心とした、マチの暮らしの実現に向けた誘導施策などの展開や防災指針に基づいた施策を推進する。
提供:建通新聞社