米原市は、過年度の橋梁点検の結果により修繕および耐震化を必要としている長久寺地先の「長久寺跨線橋」について、20年度の耐震補強設計を経てこのほど24年度当初予算に他2橋と合わせ計3橋分の修繕工事費計1億8710万円と、耐震補強施工検討業務委託料870万円を計上した。24年度は、修繕整備については市から第3四半期をメドに橋梁修繕工事1本を発注し現地状況の可能な時期に着工・施工し25年度の完了を目指す。また耐震化整備については24年度、耐震補強施工検討業務をコンサル委託し、橋梁耐震化に向けた改修整備の施工可能な手法や施工場所等を検討する考え。検討の結果施工手法や事業費を確定し後年、順当に事業費を予案措置し耐震補強工事を進めていきたい考えだが、施工時期や工事をJR東海へ委託するか市直営で行うかなどは現段階で決まっていない。
24年度当初予算で措置を図るのは、長久寺跨線橋、昭和橋(上部工)、枝折3号橋―の計3橋分の橋梁修繕工事費1億8710万円と、長久寺跨線橋耐震補強施工検討業務委託料870万円、枝折1号橋、枝折2号橋、北高溝1号線1号橋―の計3橋分の設計業務委託料計1650万円、20橋の点検業務委託料計3560万円―他を含めた橋梁維持管理事業費2億6870万円。
長久寺跨線橋の耐震補強設計は20年度、ジェイアール東海コンサルタンツ(本社・名古屋市中村区)に随意契約で委託し、ボーリング調査を含めた地質調査、解析業務およびアンカー活用や橋脚コンクリート増打ちなど可能な工法から選定し耐震補強設計業務を行った。
同橋は整備後50年以上が経ち、19年度にジェイアール東海コンサルタンツ(同)に随契委託で橋梁点検を委託し、各所の補修と耐震補強が必要との診断結果を得ている。
「長久寺跨線橋」は、長久寺地先でJR線路を渡る市道のため60年に整備されたPC橋。橋長は28・4b、幅員は2・5bで車輛の対面通行はできず歩道も無い。橋脚はコンクリート製で、JR線路両側に整備されている。
提供:滋賀産業新聞