日本工業経済新聞社(群馬)
2024/04/10
【群馬】バスターミナルおよび中央通り再整備事業を推進
草津町は、町の玄関口であり観光拠点と位置づけている草津温泉バスターミナル(草津28)および中央通りの再整備を計画している。第1四半期にバスターミナルのエレベータ設置や外観改修工事のほか、中央通りの舗装補修や公園整備工事をそれぞれ指名競争入札で発注する。当初予算でバスターミナル外観および中央通り舗装補修、公園整備の工事費に2億4662万円、エレベータ設置は温泉温水供給事業会計予算で工事費1億3000円を確保している。
バスターミナルは1988年竣工のRC造3階建て、延べ床面積2022uの施設。1階は売店や観光協会が入居、2階にバス停留所や喫茶店があり、3階が図書館となっている。施設は団体観光客の利用が多く、昇降手段が階段と1人乗りエスカレーターとなっているため、観光客からエレベーター設置の要望が出ていた。また、利用者が階段で1階へ降りる際、年に数件の転倒事故や荷物の落下事故が発生するため工事を行う。
バスターミナルの工事ではエレベーター設置とバス乗降口の改修を行う。エレベーターは13人乗りで、1階の観光協会玄関付近から2階喫茶店を抜けて3階の図書館までの箇所へ設置を計画。設計は桂設計(東京都新宿区)が手掛けた。
バス乗降口の改修は、すれ違いが難しいバス停留所からの出入り口を1m程度拡張し、外観のデザインを変更する。設計はK計画事務所(東京都世田谷)がまとめた。工事にあたっては利用者に配慮するため営業を停止せずに進めたい考えで、利用状況などにより着工時期を決定していく。
中央通りの舗装工事は、スーパー大津草津店(草津18−5)付近から湯畑温泉交差点まで延長約360m区間が対象。25年度の工事完了を目指している。24年度は延長150m程度の車道部分に対して、幅員3・6mで白色の半たわみ性舗装のスリット模様をあしらう。路肩部分は、黒御影石割肌で幅員1・25m〜1・45mの歩道を設置、路肩と車道部分の間に白石を入れて白線とする。車道と歩道部分に段差は設けずにシェアドスペースとして整備。また、路肩部分にある既設の内蓋式側溝を暗渠側溝に更新する。加えて、歩道に幅1m、長さ1・5m、深さ1・5mの植栽スペースを設置、約15〜20m間隔でもみじを植栽する。23年度は延長140m程度を武藤組(草津町)が施工した。設計は測研(高崎市)が手掛けた。
公園整備はスーパー大津草津店の隣接地の敷地面積約800uで実施。23年度は大嶌組(草津町)が215u部分を石張りで舗装し、W造のあずまやを16uの規模で整備した。24年度は、石張り部分に対して仕上げ舗装を行い、敷地内にもみじや芝を植栽する。公園は24年度内での完成を目指している。設計はK計画事務所が担当した。