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滋賀産業新聞
2024/04/11

【滋賀】愛知郡広域行政組合の2024年度当初予算

 東近江市(愛東地区と湖東地区が対象)と愛荘町の一市一町で構成する愛知郡広域行政組合の24(令和6)年度当初予算が、このほど明らかにされた。
 同組合の主要業務である水道事業会計予算の資本的支出〔上水道建設改良事業費〕は、23年度当初に比べ1億1560万6千円減の1億4441万6千円。内訳は、工事請負費1億1736万7千円(前年度2億2842万円)、委託料2664万9千円(同3120万2千円)。
 工事請負費1億1736万7千円では、主要な建設事業として▽老朽管布設替工事4761万7千円(前年度5600万円)、▽配水管布設工事跡舗装本復旧工事1232万6千円(同2026万8千円)、▽ストレーナー更新工事(小八木地先)、▽鯰江深井戸8号井ケーシング洗浄工事、▽電気計装設備更新工事(低区配水池)―を上げ、委託料2664万9千円では、▽老朽管更新測量設計業務1100万円、▽水源影響調査委託、▽宇曽川水管橋布設替設計委託―の委託料を計上した。
 また、収益的支出には、受託工事費として▽設計委託料200万円(同200万円)、▽配水管布設替工事及びその他受託工事請負費4270万7千円(同3177万4千円)。原水浄水及び配水給水費には、▽電気計装設備・中央監視保守点検業務611万6千円、▽漏水防止対策調査委託540万6千円、▽配水管管体調査委託料―など委託料4007万3千円(同3392万4千円)。▽配水管漏水修理1265万円(同1265万円)、▽漏水修理跡舗装復旧352万円(同352万円)―など修繕費4170万1千円(同3155万2千円)を計上した。
 愛知郡広域行政組合は、前身となる愛知郡環境衛生組合が1970年(昭和45年)5月に設立され、同年9月に水道事業認可を取得。翌71年5月に水道創設事業に着工し、75年(昭和50年)に一斉給水開始に合わせ愛知郡広域行政組合が設立された。
 平成の合併を経て現在の給水区域は、愛荘町全域と東近江市の旧愛東町、旧湖東町の区域。総面積105平方b、人口は約3万4000人。
 75年に水道事業として給水を開始して以来40年以上が経過し、この間、社会情勢の発展と生活様式の変化に伴い3回の拡張事業を実施し水需要の多様化に対応。また、計画的な施設の更新による安定供給の確保のみならず地震災害に備えた「強い水道づくり」と水質保全の充実も図り、質の高い給水サービスの提供に努めている。
 組合水道事業は、主要施設である鯰江浄水場から低区配水池へ送水。低区給水区域へ1日最大9700立方bを給水するほか、ポンプによって中区配水池へ送水し、中区配水池から第1高区配水池(→最高区配水池→松尾寺調整池)・第2高区配水池へと送水される。
 2019〜22年度までの4ヵ年をかけ低区配水池(東近江市鯰江町地先)の1号配水池を改築(V3400立方b→V4600立方b)。また、中央監視システム施設更新工事を20から22年度の3ヵ年で行ない、23年度には鯰江旧3号井再生改修工事を行なった。

提供:滋賀産業新聞