サトウ食品(新潟市東区宝町13番5号 佐藤元代表取締役社長)は9日、新潟東港工業地帯に所有する米飯工場「サトウのごはん聖籠ファクトリー」敷地内に新工場を建設すると発表した。同日開催された取締役会で決議した。
新工場建設は、昨今の社会構造や生活様式の変化からパックごはんが「日常食」として認知されたことにより市場全体が拡大傾向にあり、同社主力商品である「サトウのごはん」の売り上げも堅調に推移していることから、生産設備の増強および生産の効率化を図ることで、今後の需要増加に対応するもの。
計画によると、聖籠町東港5丁目626番23ほかの敷地9万2583平方メートルに、投資総額約80億円を投じて新工場を建設する。自己資金および借入金により充当見込(詳細は未定)とし、パックごはん「サトウのごはん」を日産20万食(年間6500万食1万3000トン)を生産する計画としている。
2026年12月の稼働開始を目指す。
従来の家族構成が変化し、核家族世代や単身者増加、高齢化社会の進展等国民生活の変容に伴う食生活の個食化がますます進むことが想定されている。サトウ食品ではこのような時代背景の中、消費者の利便性を追求した事業展開を図っていく構え。なお、22年9月には約45億円を投資し生産ラインを増強する計画を発表していた。