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　金沢スカイビル・金沢ニュースカイビル建て替え協議会（会長・熱田隆明金沢丸越百貨店社長）は９日までに、「金沢スカイビル・ニュースカイビル建替え推進コンサルタント業務」の委託先を再開発計画技術（本社／東京都港区）・アール・アイ・エー（同）共同体に決め、両ビルの再開発に向けた基本構想策定作業に取り掛かる。
　協議会の通常総会は５日に開き、２社で構成する共同体が、基本構想策定業務などを担うコンサルタント業者となることを報告し、了承された。
　両ビルが建つ武蔵地区は金沢の都心軸を形成する最重要エリアの一つ。スカイビル（Ａ〜Ｃ棟）とニュースカイビル（Ｄ棟）は市街地再開発事業で建設され、１９７３（昭和４８）年、８１（同５６）年にそれぞれ開業。Ａ棟には金沢信用金庫武蔵支店などが入り、Ｂ棟は金沢エムザ、ＡＮＡホリデイ・イン金沢スカイ（ホテル）、Ｃ棟は金沢エムザ、Ｄ棟はＩＴビジネスプラザ武蔵などが入居。一部建物は現行の耐震基準を満たしておらず、施設の経年劣化も目立っていた。
　今年１月、協議会の臨時総会において、旭化成グループの旭化成不動産レジデンス（東京都千代田区）と、金沢丸越百貨店（金沢市武蔵町／「金沢エムザ」運営）の親会社で、ディスカウントスーパーなどを展開するヒーロー（茨城県牛久市）の２社を事業協力者に決め、協議会事務局の運営補助や、建て替えの方向性、資金計画など、各種課題の解決支援を行っている。今回、コンサルタント業者も決まったことで、再開発への動きが大きく前進した形だ。引き続き、地権者らとの協議を重ね、まずは基本構想（素案）を取りまとめていくと見られる。