今治市は、産前・産後・子育てのサポートをワンストップで行う「今治版ネウボラ拠点施設(仮称)」を整備するため、基本計画案を取りまとめた。建設候補地は、旧日吉小学校(南宝来町1ノ1=写真)の一部敷地と隣接する日吉公園、中央公民館などがある一帯の公有地とした。事業手法は比較検討の結果、DBO方式が望ましいとし、2025年度から事業者を募集、26年度に契約締結、27年度に着工し、30年度からの供用開始を目指す。
建設候補地は、まとまった面積が確保でき、浸水想定などで評価の高かった旧日吉小学校跡地と隣接する日吉公園とした。また建て替えの要望がある中央公民館と17年度に廃止した旧働く婦人の家も事業用地とし、駐車場などとして活用する。施設整備対象地の面積は8185平方b、敷地面積は1万2576平方b。
施設は、子育て支援・児童センター機能に中央公民館としての機能を加えた複合施設とし、建物部分の面積は約7850平方bとした。内訳は、子ども家庭総合支援、子育て世代包括支援、発達支援の機能に約450平方b、地域子育て支援、ファミリーサポート、一時預かりの機能などに約100平方b、児童センター機能に約1500平方b。保健センター機能に約500平方b、地域交流センター(ホールなど)機能に約2200平方b、その他ロビーやカフェ、トイレ、倉庫などに約350平方b、共用部分は約2700平方bとしている。また施設整備の方向性として防災、環境配慮、木質化、インクルーシブ(多様性との共存)などにも留意する。
施設整備事業費は、子育て支援機能に約31億円、保健センターや公民館機能に約40億円の合計約71億円を想定。事業手法は、その他手法との数量面、サービス面などでのメリットやデメリットを比較検討した結果、民間事業者に設計、建設、維持管理や運営を一括で発注するDBO方式が望ましい手法として選定した。
基本計画策定は、日本総合研究所(東京都品川区)が担当。
提供:建通新聞社