建設新聞社
2024/04/09
【東北・青森】健康づくりのまちなか拠点へ旧弘前市立病院改修
弘前市は、旧市立病院の改修工事を建築、電気設備、機械設備の3件分離でそれぞれ条件付き一般競争入札(総合評価落札方式)で公告した。いずれも申請書等の提出は17日12時まで(FAXに限る)、入札書の提出は25日から5月8日12時まで(電子入札システムにより提出)、開札は開札5月9日9時30分から順次行う。予定価格は、建築が26億7900万円、電気設備が16億0600万円、機械設備が16億8600万円。
参加資格は、3件ともに自主結成による3または4社によるJVで、市内に本店を有すること。建築は建築一式工事A等級に格付けされ、代表者と代表者以外の構成員のうち1社以上は建築工事業に係る特定建設業の許可を有し、代表者は2009年度以降に建築一式工事で1件の契約金額が14億7400万円以上の元請施工実績があり、代表者以外は09年度以降に建築一式工事の元請施工実績があることなど。
電気設備は、電気工事A等級に格付けされ、代表者と代表者以外の構成員のうち1社以上は電気工事業に係る特定建設業の許可を有し、代表者は09年度以降に電気工事で1件の契約金額が4億4200万円以上の元請施工実績があり、代表者以外は09年度以降に電気工事の元請施工実績があることなど。
機械設備は代表者と代表者以外の構成員のうち1社以上は管工事業に係る特定建設業の許可を有し、代表者は09年度以降に管工事で1件の契約金額が6億1900万円以上の元請施工実績があり、市指定給水装置工事業者であり、市指定排水設備工事業者であり、代表者以外は09年度以降に管工事の元請施工実績があることなど。
これは22年3月に閉院となった同市大町3の8の1ほか地内の旧市立病院(RC一部S造地下1階地上6階建て、延べ1万3697・56平方b)を市民の健康寿命の延伸および中心市街地のにぎわい創出を図るため、「健康づくりのまちなか拠点」として整備するもの。
内部には、現在の弘前総合保健センターに設置されている「急患診療所」、健康診査や予防接種等を行う「保健センター」、これらを運営する「健康増進課」の執務室のほか、「高齢者健康トレーニング教室」、「障害者生活支援センター」、「幼児ことばの教室」、一般財団法人弘前市医師会が運営する「看護専門学校」等を配置する。
計画では、本館西側6階部分を解体撤去するほか、既設の内装・非構造部材等や既設の各種設備機器・器具・配管配線等を撤去。本館・東棟は構造耐震補強を行い、新たな用途に対応した間仕切り・内装更新・各部材部位の更新改修、新規設備計画による更新改修を行うとしている。
今回の工事では、建築は建築工事、耐震改修工事、既存撤去工事、外構工事(構内舗装、発電機室新設等)など。電気は電気設備工事、既存撤去工事、外構工事(駐車場設備等)など。機械は機械設備工事、既存撤去工事、屋外工事を含む。3件ともに工期は26年7月2日まで。
なお、実施設計は前川建築設計事務所が担当した。
提供:建設新聞社