富山県建設業協会(竹内茂会長)の2024年度「合同社員研修会」が8日から2日間の日程で、富山市のボルファートとやまを会場に始まった。
県建設業協会の会員企業と富山電業協会に今春入社した新入社員、25歳未満で入社1年未満の若手社員を対象に開催。若者が建設業に定着することを目的に、同世代間の交流を行いながら、社会人としてのマナーや心構えを学び、仕事への意欲向上を図る内容で例年実施している。
今回は43社から98人(男性69人、女性29人)が参加。内訳は建設業協会38社85人、電業協会5社13人。うち新入社員94人。参加者平均年齢は約20歳。
開会にあたり、竹内会長があいさつし、「私たち建設企業は、道路や河川などの社会基盤、ビルや住宅などの建物を整備する「地域の創り手」として、地域住民の生活や経済活動を支える役割を担っている。また、除雪や災害対応などを通して、地域の安全・安心を守る「地域の守り手」の役割も持っている。能登半島地震では、発災翌日から県内各地の被災個所で応急対応を行っただけではなく、石川県珠洲市や能登町の被災地に赴き、道路啓開に当たった。被災地の生活や経済活動が元に戻るには、まだ時間を要すると思うが、復旧完了に向けて我々建設業界に求められる役割は非常に重要」と述べた上で、「地域の建設企業がその役割を果たすには、若者の力が必要不可欠。現在、建設業界では給与・休暇・希望・カッコいいの「新4K」を掲げ、さらに魅力ある産業になるよう働き方改革などを進めている。我々経営者は、若い皆さんが存分に力を発揮するための技術や知識の習得を手助けし、安心して社会人生活が送れる環境を整える責務がある」と話した。
さらに、「社会人として一番大切なことは、心身ともに健康であること。健康管理に十分配慮し、頼れる仕事仲間や友人とより良い人間関係を築き、公私ともに充実した社会人生活を送ってほしい。参加された皆様が富山県の建設産業の担い手として、永く活躍されることを心より期待したい」と語った。
研修会の講師は、よしともコミュニケーションズの高沢由美氏が務めた。この日はまず、自己プレゼンや他己紹介、職業人としての自分づくり、職場での関わり方、コミュニケーションスキルの磨き方を学んだほか、グループワーク「新社会人として業界・仕事への想いをPRする」に取り組んだ。
2日目の9日は、グループワーク発表に続き、職業人が身に付けたいお金の知識を学習。県建設業協会青年部副部長で、東城代表取締役の吉田信一郎氏による講演「建設×しごと」を開く。また、「できる仕事人のビジネスマナー」、「さあ、自己改造スタートだ」をテーマとした講義も予定している。