倉敷市は、デザインビルド方式を採用して整備する児島地区6施設の公共施設複合化・再編整備のプロポーザル手続きを7月1日に開始する予定。参加資格確認申請を8月9日まで受け付け、プレゼンテーションやヒアリングを経て12月上旬に優先交渉権者を特定する。提案上限額は税込みで76億円。2027年度の完成、28年4月の供用開始を目指している。
事業への参加は倉敷市の24年度入札参加資格を有する設計・工事監理・建設を担う企業で構成するグループ。建設企業は2者以上で構成し、倉敷市の建築一式工事の総合値が代表企業は1200点以上、それ以外は750点以上で、1者以上は市内業者(倉敷市内に本社または本店を有する者)であることなど。
基本計画では、児島公園(児島駅前1ノ81)敷地の南側約9800平方bに市立短期大学を移転新築するとともに地域交流スクエア棟を新築し、既存倉敷ファッションセンターの建物を改修する。児島公園敷地北側約1万0200平方bは多様な世代が集い交流できる場として再整備する。
市立短期大学棟は、鉄骨造を基本に延べ床面積約5000平方b。講義室や特別教室などを備える大学施設を集約する。
地域交流スクエア棟は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造を基本に延べ床面積約3500平方b。体育館と移動観覧席約500席・現場で設営する椅子席約300席を備えるホールを兼ねた施設を整備し、市立短期大学と倉敷勤労者体育センターの体育館機能、児島文化センターホール機能、児島児童館を複合化する。
改修する倉敷ファッションセンター棟は、機能導入に必要となる改修を行うとともに外壁改修(屋上防水修繕は20年に実施済)、受変電設備、発電機設備、空調設備、衛生設備などを更新、トイレ改修、バリアフリー化、ICT環境や防犯カメラを整備する他、入退室管理設備を導入する。
倉敷ファッションセンターは、市立短期大学の別館、児島憩の家として活用する。施設は1996年2月に建築した鉄筋コンクリート造4階建て延べ3768平方bの規模。
児島公園は、広場・木陰・ベンチを備える約4000平方bの多目的広場ゾーン。遊具広場・遊具・あずまや・ベンチなどを備える600平方b以上の遊具広場ゾーン。イベント広場(舗装・コンセント・水栓など)、大型あずまや(100平方b以上)、照明施設などを備える約2300平方bのイベント交流広場ゾーン。既存緑地を活用した幅員5b以上の緑地ゾーンに再整備する。
事業者選定に向けた支援業務は明豊ファシリティワークス(本社・東京都千代田区)。
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提供:建通新聞社」