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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/04/05

【群馬】伊勢崎市がオートレース場の選手宿舎を改築


伊勢崎市は伊勢崎オートレース場(宮子町3074)にある選手宿舎の建て替え事業について、建築・電気・給排水衛生設備・空調換気設備の4分離での発注を計画している。9月議会への契約案件の上程、10月ごろの着工を目指していることやいずれもJV編成を想定していることから、6月までの発注が見込まれる。設計は下田設計(伊勢崎市)が担当した。工事費は25年度債務負担行為も含め15億円を確保している。
選手宿舎は現状、オートレース場の南東部に位置。設備なども含め施設全体の老朽化が進んでいることなどから建て替えを計画した。新しい宿舎は、北東部にある東門付近へ整備する。既存施設として東京都競馬(東京都大田区)が所有する旧投票所があるため、本体の着工となる10月までに東京都競馬が解体工事を実施する。
新選手宿舎はS造3階建て、延べ床面積2341・33u。感染症対策やプライバシー強化のために、オートレース場の選手宿舎としては初めて宿泊室を共同部屋から個室に変更する。また、施設のバリアフリー化や女性選手に配慮して柔軟な対応ができるようトイレや浴室を多く設置。このほか、再生可能エネルギーの活用に向けて太陽光発電設備を屋上に設ける。当初予算には、小型自動車競走事業特別会計に事業費を計上。24年度の工事費4億5000万円、25年度の債務負担行為として10億5000万円を充てている。10月ごろに着工したのち、25年9月の完成を目指す。
主な施設の内容としては宿泊室が1〜3階に個室で98部屋を整備するほか、1階へトレーニング室や食堂、2カ所のサウナ付き浴室を設置する。また、トイレは1階につき2カ所の計6カ所、洗面台を1階に2カ所、2〜3階に3カ所ずつの計8カ所、洗濯室を各階1カ所の計3カ所設ける。
空調設備関連は空冷ヒートポンプ式の冷暖房と全熱交換器、吸排気設備など、給排水衛生設備は、浴槽に浴槽昇温ろ過循環などの設備を設置する予定となっている。
既存施設は、新施設が完成する25年度に解体設計、26年度の工事を予定。既存施設の規模はRC造3階建て、延べ床面積2034・78u。解体後の敷地利用については新しい選手宿舎の敷地が東京都建物の所有となっていることから、一部を交換するとしている。