国土交通省四国地方整備局は4月1日、直轄と補助・交付金に係る徳島県への予算配分額を発表した。全体では前年より約3%減の718億円を配分。内訳は直轄が375億円、補助が151億円、交付金が192億4400万円。新規事業として徳島小松島港赤石地区国際物流ターミナル整備に着手する。
港湾・空港事業で新規に事業着手する徳島小松島港赤石地区に10億5000万円を配分する。今後に増大が見込まれるコンテナ貨物需要、モーダルシフト需要に備えて、水深13b岸壁改良、水深13b岸壁延伸、水深13b泊地を整備する。継続では徳島小松島港沖洲(外)・津田・金磯地区の既存防波堤改良などに4億7600万円、徳島飛行場滑走路端安全区域の整備に6400万円。
直轄河川事業では、吉野川・旧吉野川に前年と同額の32億4400万円を充て、沼田地区や加茂第2地区で築堤護岸、半田・旧吉野川広島上流地区で樋門新設、毛田地区と旧吉野川中喜来・広島地区の用地取得などを進める。直轄那賀川には9億9800万円を配分し、桑野川原ケ崎地区で堤防耐震対策、古庄地区で浸食対策、吉井地区で漏水対策に向けた用地取得を推進する。
総合水系環境整備事業は旧吉野川津慈地区に1億2100万円。湿地整備に向けた試験施工を行う。羽ノ浦地区の床止工などには4000万円。
河川総合開発事業の那賀川には堆砂除去や貯水池進入坂路、長期的堆砂対策検討を行う長安口ダム改造に10億9100万円、小見野々ダム再生は4億2000万円で概略設計、地質調査、堆砂対策検討を実施する。
直轄砂防事業は9億2500万円で、吉野川水系のとぎの谷・中寄谷・菅生蔭谷などの砂防堰堤を進める。
直轄道路関係は、四国横断自動車道(徳島南部自動車道)阿南〜徳島東に98億8800万円、国道55号では桑野道路に30億4200万円、福井道路に19億6900万円、牟岐バイパスに6億1200万円、海部野根道路に4億6700万円、また国道192号徳島南環状線に19億8000万円などを配分し、トンネル工や橋梁工などを推進する。
この他、新規の補助事業で福井川大規模特定河川事業に1億1000万円、事業間連携河川事業で撫養川に2億円と那賀川に3億円、事業間連携砂防等事業で国畑に5000万円を配分する。
提供:建通新聞社