国土交通省四国地方整備局の2024年度予算配分は、直轄と補助・交付金合わせて前年度比8億円増の3300億円となった。このうち香川県内には直轄に112億円、補助・交付金に377億円を充て、前年度比7%増の489億円を投入する。新規事業では土器川炭所地区河道掘削と高松港湾合同庁舎の長寿命化対策に着手する。
土器川炭所地区河道掘削事業では、まんのう町の常包橋下流側で、川幅の狭い箇所があることから、約1f掘削し流下能力を向上させる。24年度予算には4500万円を盛り込み、用地取得などを進める。高松港湾合同庁舎では建具、空調設備、給排水設備の改修を2カ年で行い、老朽化の進行を防ぐ。24年度予算には2億4200万円を充てる。
土器川の直轄河川改修には、全部で6億0200万円を配分しており、炭所地区以外に土器・飯野地区で引提、河道掘削など、飯野上流地区で堤防拡幅に伴う用地取得などを進める。
道路の継続事業では、国道11号大内白鳥バイパスに15億1300万円を充て、調査設計や橋梁、改良工事を行う。国道11号豊中観音寺拡幅には12億2200万円を計上し、調査設計や用地買収、改良工事を進める。国道11号本山橋橋梁架け替えには5億0900万円で、調査設計を実施する。国道32号戸川視距改良には2億4000万円を配分し、調査設計、移転補償、工事を行う。国道11号高松町地区電線共同溝には2億2500万円を投入し、工事を進める。
港湾・空港事業では、高松港朝日地区の複合一貫輸送ターミナル整備事業に5億4000万円を配分、耐震性を強化した水深7・5b岸壁の整備を継続する。備讃瀬戸航路保全事業には5億9900万円を充て、航路の埋没浚渫を行う。高松空港の滑走路端安全区域の整備には4億7400万円を投入する。
主な補助事業では、一般県道高松坂出線五色台工区に19億0500万円を配分し、トンネル工事や改良、舗装工事を進め24年度の完了を目指す。五名ダム再開発事業には5億7100万円、長柄ダム再開発事業には6億1700万円を充て、それぞれ施設設計検討や付け替え町道工事などを進める。
提供:建通新聞社