建通新聞社
2024/04/04
【大阪】曽根崎警察署改築基本設計は安井建築設計
大阪府は、築後50年が経過し、老朽化とともに浸水対策に課題がある曽根崎警察署の改築に関わる基本設計業務の公募型プロポーザルを実施し、安井建築設計事務所(大阪市中央区)を最優秀提案者に決定した。提案金額は9900万円。提案には、5者が参加した。現地建て替えを行う計画で、基本設計の中で、建築設計と電気・機械・ガス設備の各設計、工事費概算をまとめる。
安井建築設計事務所の提案では、特殊な敷地条件を踏まえた施設計画や、都心部での配置計画、警察施設としての機能を十分設けた上での環境面・維持管理面・コスト面の配慮などが評価された。総合評価点は100点中87・36点だった。
新庁舎は鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造または鉄骨造で地下2階地上13階建て延べ約1万4397平方bを想定。各部門の諸室や会議室、食堂、車庫などを配置し、エレベーターを3〜4基設ける。
想定工事費は約128億6000万円を見込む(このうち建築工事費は約88億1000万円、設備工事費は約40億5000万円)。工事期間は約51カ月。
実施設計・工事の発注に当たっては、DB方式を予定しており、DB方式採用に伴う発注者支援業務は基本設計事業者に委託する見通し。2025年度にDB事業者を選定し、30年度までにかけて実施設計と現庁舎の撤去・新築工事を行う計画だ。
現庁舎の規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造地下3階地上11階建て延べ1万3477・48平方b。所在地は大阪市北区曽根崎2ノ16ノ14。
基本計画は日本設計(大阪市中央区)が担当。