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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/04/03

【群馬】月夜野地区統合小、月夜野小学校の新築工事、24年度早期発注へ


みなかみ町は、小中学校統合推進計画に基づき進めている月夜野地区の統合小学校「月夜野小学校」の建設工事について、2024年度早期の発注に向けて準備を進めている。桃野小学校の敷地を活用して校舎を建設するもので、24〜25年度の2カ年での工事を予定、26年4月の開校を目指す。分離発注などの方針は現段階では未定としている。建築の契約は議会案件となる見通し。設計は福島建築設計事務所(前橋市)が担当している。
新たに建設する月夜野小学校は、古馬牧小学校(後閑1064)、桃野小学校(月夜野583)、月夜野北小学校(上牧880)の3校を統合し新設するもの。構造はRC造一部S造。延べ床面積約4500uとなる計画。既存の桃野小学校校舎の北側、利根商業高等学校の隣接地に月夜野小学校を建設する。
建設工事は1期と2期に分けて発注する。今回発注する1期建設工事を実施した後、既存の桃野小学校の解体工事を発注する方針としており、2期建設工事の発注は整備の進捗などによって流動的なものの25年度当初の発注を目指す。
新設する校舎は、多様化する学習に柔軟に対応できる自由度の高い学習空間をつくることを目指している。普通教室は1〜6年生まで1学年2クラスで12教室程度、特別支援教室は6教室程度、図工室や音楽教室、家庭科室、理科室、図書室などの特別教室は9教室程度、全部で27教室ほどとなる計画。
昇降口を入ってすぐの空間は昇降口と連続したひな壇状の階段とし、学年集会など自由度のある使い方ができる多目的スペース、コミュニティコモンズを設ける。また、図書室は遊べる空間も設けることで、より図書に親しみやすい環境をつくり、本とデジタルICTが融合した「たまごライブラリー」として整備する。
内装については、教室の腰板に地元産杉材を使用するなど、地元産の木材を取り入れ、木質内装化を図る。
統合する3小学校の既存の規模は◇古馬牧小=延べ床面積2640u◇桃野小=同4494u◇月夜野北小=同3294u−で、全てRC造となっている。児童数は、3月1日時点で古馬牧小で148人、桃野小163人、月夜野北小30人となっており、26年4月時の児童数は310人弱を想定している。
24年度当初予算で小中学校統合推進事業費として16億7696万円を計上し、25年度債務負担行為に8億2800万円を設定した。
24年3月には月夜野小学校敷地造成工事の分割1号として入札を行い、増田建設(みなかみ町)が受注した。