関東地方整備局は1日、2024年度予算の概要を発表した。配分事業費は、対前年度比1・03倍の1兆7745億円。このほか、ゼロ国債として360億円が措置されている。千葉県内における新規事業および24年度事業費は、補助事業の▽国道128号洲貝川橋橋梁長寿命化修繕計画=45・6億円▽市道磯辺畑町線花園陸橋(千葉市)=7・08億円▽主要地方道船橋松戸線(実籾電線共同溝)無電柱化推進計画(千葉県)=3・94億円▽都市構造再編集中支援事業柏中央地区(第3期)(柏市)=6・98億円――など。また、首都圏中央連絡自動車道に、神奈川県を含めて299・2億円を投入する。
「国民の安全・安心の確保」「持続的な経済成長の実現」「個性を生かした地域づくりと分散型国づくり」を3本柱として、23年度補正予算と合わせて切れ目なく取り組みを進める。
社会資本整備について、ストック効果の最大化に取り組みつつ、既存施設の計画的な維持管理・更新・利活用を図りながら、波及効果の大きなプロジェクトを戦略的かつ計画的に展開していく。
配分事業費の内訳は、直轄4653億1000万円(同横ばい)、補助5041億2000万円(同1・08倍)、交付金8050億9800万円(同1・02倍)。千葉県分の補助事業費は1011億2800万円。
首都圏中央連絡自動車道では、未開通区間の整備によるネットワーク効果の早期発現に向け、調査設計、用地買収、改良工事、橋梁上部工事、トンネル工事を実施する。大栄ジャンクション〜松尾横芝インターチェンジについては、26年度の開通を見込んでいる。
一宮川水系一宮川河川激甚災害対策特別緊急事業に31・4億円を投じ、一宮川の築堤工や橋梁架け替え旧橋撤去工などを行う。
国道357号東京湾岸道路(千葉県区間)に31億円を充当し、調査設計、橋梁上下部工、改良工を推進する。
千葉北西連絡道路と新湾岸道路については、計画段階評価を進めるため、概略ルート・構造の検討を実施する。
そのほか、千葉県内における24年度の主な直轄事業および事業内容は▽国道16号船形地区(上下)電線共同溝=0・7億円、調査設計▽国道357号江戸川左岸高架橋海側架け替え=3・5億円、床版架け替え工▽国道357号千葉357号交通安全対策(ポートアリーナ前交差点改良)=0・2億円、調査設計▽国道464号北千葉道路(市川・松戸)=9億円、調査設計▽千葉港千葉中央地区複合一貫輸送ターミナル整備事業=10・65億円、岸壁(水深9m)の本体工・地盤改良工・上部工、防波堤の本体工・上部工▽千葉港海岸直轄海岸保全施設整備事業=8・25億円、護岸改良の設計・本体工、胸壁改良の本体工、水門および排水機場の設計。