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滋賀産業新聞
2024/04/02

【滋賀】草津市 南笠東小学校の長寿命化予防改修

 草津市は、計画している南笠東小学校長寿命化予防改修事業について、近く仮設校舎設置整備を発注する方針だ。
 5月頃には業者選定を終え、契約締結後、直ちに整備に取り掛かり今年度内の完成・引き渡しを見込んでいる。その後、25年度(令和7年度)から本校舎予防改修工事を2ヵ年かけて実施し、事業を完了させていく方針。本校舎予防改修工事の主な内容は、同小学校(敷地約2万0771平方b)内にある教育棟(RC造3階建、延4748平方b)の、老朽化部分の修繕・改修や外装・内装整備及び電気・機械設備の更新など。
 南笠東小学校は、昭和52年に老上小学校から玉川小学校が分離、さらに過大規模校である玉川小学校の分離を図り、適正規模化するために新設された。昇降口の吹き抜けや、各教室前の多目的スペース、校舎壁面のレリーフ、前庭・中庭の芝生などが大きな特徴で、89年(平成元年)4月に開校した。
 過去の整備・改修状況を見ると、06年に正門電子ロック化工事を、08年には前庭のリフォームを完了させている。直近工事では、20年に体育館屋根改修工事を実施済み。RC造2階建、延1093平方bの体育館の屋根不良部撤去及び塩ビシート防水に加え、金属タラップ等を設置した。
 市は、過年度に策定した将来的な施設整理の基礎となる「公共施設白書」において、建築年数の経過とともに建物の老朽化が進むことから、現在の施設の機能を維持するためには、建物の大規模改修(部位や設備の更新)や、耐用年数の過ぎた建物の建替えが必要と示しており、その費用は、今後60年間の保全費と建替え費の総額を推計すると約1534億円と見込んでいる。財政が逼迫する現況の改善として、修繕や更新などを計画的に実施することで建物の長寿命化を実現し、建替え周期を延ばすことにより将来コストの減少を図ることを目標として定めた。同工事もその一環で、市は引き続き各教育施設の長寿命化整備等を推進し、適正な公共施設総量を図ってく方針だ。

提供:滋賀産業新聞