北陸地方整備局は1日付で、2024年度発注見通しを公表した。県内関係は世界貿易機関(WTO)の政府調達協定案件の一般競争入札が10件あり、うち「R6―9金沢東環 森本トンネル工事」(工事発注規模30億〜50億円未満)は9月公告、第4四半期の入札を予定する。能登半島地震関連で「R6 249号珠洲地区法面復旧その1工事」(30億〜50億円未満)や「R6 能越道穴水道路復旧その1工事」(15億〜30億円未満)など9件も盛り込んだ。
森本トンネル(678メートル)は金沢市観法寺町〜堅田町の国道159号金沢東部環状道路4車線化事業で最終区間に位置し、2期工事に着手する。地震で被害を受けた能越自動車道、国道249号沿岸部では、金沢河川国道事務所と能登復興事務所が中心となり早期復旧を目指す。「一括審査方式」も採用し、第1〜2四半期に順次発注する。
このほか、港湾空港関係のWTO案件は地震関連で「七尾港(大田地区)岸壁(マイナス10メートル)(大田2号)(災害復旧)築造工事」(工事発注規模15億〜30億円未満)と「金沢港(南地区)岸壁(マイナス10メートル)(戸水1号・2号)(災害復旧)改良工事」(同)の2件を盛り込んだ。「金沢港(大野地区)航路(マイナス13メートル)浚渫工事」(8億〜15億円未満)も予定している。発注はいずれも第1四半期。
その他のWTO案件は次のとおり。
◇第1四半期▽R6 能越道穴水越の原橋梁復旧その1工事(工事発注規模8億1000万〜15億円未満)◇第2四半期▽R6 能越道穴水道路復旧その2工事(15億〜30億円未満)▽R6 能越道輪島道路復旧その1工事(8億1000万〜15億円未満)▽R6 249号珠洲地区道路復旧その2工事(同)▽R6 249号輪島地区法面復旧その3工事(同)▽R6 249号輪島地区法面復旧その4工事(同)▽R6 249号輪島地区法面復旧その7工事(同)