日本工業経済新聞社(群馬)
2024/03/28
【群馬】旧小坂小学校の解体工 5月中旬ごろ指名
下仁田町は旧小坂小学校の校舎および体育館の解体工事について、5月中旬ごろの指名通知を目指している。校舎跡地には消防団詰所、体育館跡地については防災研修施設を建設する方針。消防団詰所や防災研修施設の建設工事設計監理委託料は、24年度補正予算に計上する見通し。校庭部分で富岡甘楽広域市町村圏振興整備組合が建設を計画する下仁田消防分署は24年度、設計業務に着手。入札事務は下仁田町が行う予定。業務は第1四半期の指名通知を目指す。
解体する校舎はS造3階建て、延べ床面積1942・19u。1984年に建築された。体育館についてはS造平屋、床面積530uで、80年の建築。アスベスト調査の結果、校舎で発じん性が比較的低いとされるレベル3のアスベストが検出された。解体設計は赤石一級建築士事務所(富岡市)が受託している。
解体後の校舎跡地には消防団第3分団第1部と第3分団第3部を統合し、第3分団第1部の詰所を建設する方針。体育館跡地には防災倉庫を備えた防災研修施設の建設を計画している。消防団詰所、防災研修施設ともに2025年度の建設を予定する。町は20年度に西野牧地内の西牧防災広場に整備する防災倉庫を備えた防災研修施設の建設工事を発注しており、小井土建設(下仁田町)が2640万円で落札している。
旧小坂小校庭(約3400〜3500u)内には下仁田消防署(下仁田町下小坂162−1)の建て替え工事を計画。25年度の建設工事、26年度の開署を目指す。24年度は下仁田町が建設用地造成工事に向けた地質調査業務を委託する。業務は第1四半期の指名通知を予定している。地質調査は4カ所を対象に実施する見通し。
下仁田消防署の新庁舎棟はRC造2階建て、車庫棟はS造平屋を想定。延べ床面積は641u以下で計画。庁舎棟のほか、鉄骨組2階建ての訓練塔や40tの地下式防火水槽、自家給油所などの整備も予定している。新施設は西牧分遣所を統合する形で建設する。既存の下仁田消防署はRC造一部S造2階建て、延べ床面積518・77u、敷地面積1585・83u。西牧分遣所はRC造2階建て、延べ床面積218・38uで、敷地面積は550・59uとなっている。
当初予算で下仁田町は◇旧小坂小校舎他解体工事費=1億1330万円◇下仁田消防分署建設用地造成工事地質調査業務委託料=521万4000円◇旧小坂小校舎他解体工事監理業務委託料=183万7000円−などを計上。なお、富岡甘楽広域市町村圏振興整備組合は当初予算で下仁田分署建設工事設計業務委託料2292万7000円を確保している。