名古屋市教育委員会は、2024年度の学校施設整備計画をまとめた。事業費は201億2645万円で、前年度と比べ約11億円減少しているものの、新増築2校を始め、小学校統合校3校の整備、橘小学校等複合化といった大型案件が多く、橘小複合化の25年度以降の事業費を考慮すると、実質的な事業量は本年度よりも多いとみてよいだろう。校舎リニューアル改修は前年度から6校・園増加して23校1園となった。学校給食調理場への空調設備整備では、デザインビルド方式による整備を小学校1校で試行実施する方針だ。設計は、内山小・大和小統合新校舎と西特別支援学校の新校舎の2件が大型案件。
工事の新増築は、上志段味中学校(守山区)新築と天白特別支援学校(天白区)の増築の計2件。統合校整備は、丸の内小(中区)、あおなみ小(港区)、たかしま小(天白区)の3校。
リニューアル改修は、小学校13校、中学校8校、高校2校、幼稚園1園。このうち、リニューアル改修に併せて埋設給排水管の改修(2カ年実施のうち1年目)を行うのは、田代小(校舎棟、千種区)、星ケ丘小(校舎棟、体育館、千種区)、振甫中(校舎棟、千種区)、黄金中(校舎棟、中村区)、萩山中(校舎棟、瑞穂区)の5校。
また、エレベーター設置は弥富小(瑞穂区)、黄金中、守山北中(守山区)、藤森中(名東区)の4校で行う。
保全改修・設備改修は中学校1校、高校1校で、昭和区の桜山中、千種区の菊里高のいずれも校舎棟で実施する。
公害対策関係校の空調設備改修は、南区の明豊中が対象。
運動場改修は、小学校6校、中学校5校。対象校は豊岡小(瑞穂区)、万場小(中川区)、志段味西小、苗代小(守山区区)、小坂小(緑区)、平和が丘小(名東区)、桜丘中(東区区)、駒方中(昭和区)、高杉中(中川区)、南光中(南区)、原中(天白区区)。
埋設給排水管の改修は、小学校12校。このうち、埋設給排水管改修の2カ年実施のうち1年目は千種小(千種区)、榎小、南押切小、栄生小(西区)、栄小(中区)、中島小(中川区)の5校。
明るいトイレ改修(便器洋式化、照明増設、暖房便座設置)は、小学校14校、中学校6校。さわやかトイレ改修(トイレ部分の全面改修をリニューアル改修に先立ち前倒しで実施)は、中学校3校。
学校体育館空調整備は小学校52校。
学校給食調理場の空調設備の整備は、デザインビルドで小学校1校を試行実施する。対象校は、大規模改造またはリニューアル改修済みの学校から選定する方針だ。
学校のエレベーター整備は、松栄小(昭和区)、西前田小(中川区)、大坪小(天白区)の小学校3校と、千種台中(千種区)、豊国中(中村区)、守山中(守山区)の中学校3校。
高校の空調整備は中央高で更新する他、菊里高と名古屋商業高、山田高の3校はリース方式で整備する。
校舎のLED照明導入は、7小学校、3中学校、3幼稚園で行う。その他、夜間中学校(なごやか中)は笹島小・中の一部を改修して準備を整える。
リニューアル改修、トイレ改修、体育館空調整備、照明LED化の対象校は表の通り。
提供:建通新聞社