山本地域振興局農村整備課は、久米岡地区の湛水防除について、想定よりもポンプ能力が必要となり排水路が増えることなどから、事業費がこれまでの概算10億800万円から増額し、19億円になると見通している。事業は、旧第8排水機場の機場1棟を建て替えるもので、新設するポンプや計画変更資料の作成などは、さくら技研でまとめている。旧排水機場の解体は今年度、田中建設で施工した。また、6年度は導水函渠工など付帯設備の整備を進める方針。
計画は、三種町久米岡新田にある旧第8排水機場(昭和39年建設)の機場1棟を建て替えるもの。旧排水機場の規模は、ポンプ2台(φ900、75kW、1.58㎥/秒)だが、ポンプの実施設計が進むなかで、新機場に設置するポンプに想定よりも処理能力が必要となることが判明した。
新機場の規模は鉄筋コンクリート造平屋建て、床面積170u。受益面積は75.5haで、設計委託時はポンプ2台(φ1000、86kW、2.215㎥/秒)を想定している。調査計画はNTCコンサルタンツ、地質調査は柴田工事調査、用地測量は北一がそれぞれ担当した。
新年度は排水機場補足設計(約1,000万円)を5月上旬、導水函渠工(L46m、約3,400万円)を8月上旬に公告する見込み。建屋はポンプなどの詳細がまとまり次第、実施設計を委託する予定で、ポンプ製作・据付、建屋建設などは7年度以降となる見通し。
提供/秋田建設工業新聞社