長浜市は、23年度に策定した「長浜市病院再編方針」に基づき27年度の開院・開所に向け建て替えを行う「長浜市立湖北病院」および老健施設「湖北やすらぎの里」について、整備手法は従来方式(設計・施工分離発注方式)の採用を決定。先ごろ当初予算に24〜25年度までの債務負担行為で基本設計・実施設計を合わせた設計委託料計1億0662万9千円を措置し、24年度なるべく早期に公募型プロポーザルなどを公告し選定したコンサル担当に基本・実施設計を一括委託し設計業務に着手すると共に別業務の地質調査、敷地測量等も発注・委託する計画。設計期間は約18ヵ月間で25年度半ば頃の設計完了と前後して25年度予算の事業費で先行する病院新築の建築工事について発注し初弾着工、約21ヵ月で施工し完了を経て27年度第2四半期をメドに新病院棟で診療を開始したい考えだ。併設する「湖北やすらぎの里」は27年度第1四半期にも改修工事に着工し、同年度第4四半期にも開所する計画。
先ごろ24年度当初予算には、病院再編事業の湖北病院等建替整備事業費として25年度までの債務負担行為で基本設計・実施設計の委託料他の総額2億3300万円を措置。このうち1億0662万9千円が24年度予算の当年分で基本設計委託料や地質調査(ボーリング調査)委託料、敷地測量(A4万8640平方メートル)委託料に充当する。
また市では27年度第1四半期からをメドに、病院の運営に指定管理者制度を導入したい考えで、先立つ26年度にも条例改正や市議会議決を目指す。
長浜市は長浜市立湖北病院及び老健施設湖北やすらぎの里(長浜市木之本町黒田1221)の建て替えについて22年度から施設整備基本構想・基本計画策定に着手し、湖北圏域地域医療構想調整会議で施設規模や病院機能、診療科等について了承されまとめたものを23年11月公表。病院施設は92億円を投じ新病院に改築、老健施設は13億円で長寿命化改修を行う。27年7〜9月に病院移転開院後、別館を老健に改修し、28年1〜3月の移転開所までを本施設整備事業として進める。
整備手法は従来方式、DB方式(設計・施工一括発注方式)、ECI方式から選定し従来方式を最適手法と判断。施設整備計画では老朽化が進む本館施設は4階建、延約9000平方b規模の新病院へ建替え、供用開始後17年が経過する別館施設(3階建、延約5100平方b)は建物の長寿命化とともに本館4階、5階に位置する老健施設・湖北やすらぎの里として、改修工事を行う。
想定事業費は病院が建築工事費約69・7億円、設計管理費約2・7億円、医療機器・備品約11・9億円、医療情報約2・6億円、解体費・移転費約3・9億円他を合わせ計約92・5億円(税抜き)、老健施設が建築工事費約10・6億円、設計管理費約1・1億円、介護備品等約1・2億円、解体費・移転費約0・8億円他を合わせ計約13・9億円(税抜き)。
事業スケジュールは、23年度の構想計画から24年度に基本設計、実施設計(18ヵ月)、25年度半ばにも病院新築工事に着工し27年度まで21ヵ月で施工。27年度に別館・老健の改修工事に着工し約7ヵ月間施工し、本館解体工事・外構工事に着工し約12ヵ月間施工、28年度に全体完了する。
提供:滋賀産業新聞