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建設新聞社
2024/03/26

【東北・青森】整備アドバイザリー業務プロポを公告/県・青森市共同経営・統合新病院

 青森県と青森市は、県立中央病院と青森市民病院を統合した共同経営・統合新病院の整備を計画し、アドバイザリー業務の委託先選定へ公募型プロポーザルの手続きを開始した。
 参加申込書等の提出は4月4日まで、企画提案書の提出は同17日まで、同22日にもヒアリングを予定し、同月下旬の審査結果通知、5月上旬の契約締結を目指す。履行期限は2025年3月31日まで。提案上限金額は8000万円(税込み)。
 参加資格は、単体企業で、青森県建設関連業務の有資格者名簿に登載され、建築士法に基づく一級建築士事務所の登録を受けた者など。
 県立中央病院と青森市民病院の両病院は、ともに築後35年以上で建物や設備の修繕費用が増加しており、耐震基準は満たしているものの免震構造になっていない。また、医療従事者不足や機能の役割などを見直すため両病院のあり方について検討を進め、統合新病院の整備を計画している。
 今回の業務は、青森県立中央病院および青森市民病院のあり方に関する基本方針および共同経営・統合新病院整備に係る基本的事項に基づき、現在策定を進めている青森県と青森市の共同経営・統合新病院基本構想・計画における建築の技術的分野について、専門的な知識や実績を有する事業者にアドバイザリー業務を委託するもの。
 業務内容は、@想定規模(病床数750床程度で、病院本体、立体駐車場(患者用・職員用)、院内保育所、医師公舎、患者家族宿泊施設、エネルギーセンターなど)A敷地条件の検討B環境保全性に関する性能の検討C施設計画の検討D要求水準の検討Eエネルギーサービス事業の検討F厨房の検討G物流搬送計画の検討H事業スケジュールの検討I概算事業費の検討J基本構想・計画との整合性確認Kその他必要な事項―。
 現段階での構想では、一般病床数を人口減少などから750床とし、これまでの@旧県立青森商業高校および県立中央病院敷地(敷地面積約10・8万平方b)A青森県総合運動公園(同約10万平方b)B青い森セントラルパーク(同約7・4万平方b)―の3カ所などを候補地に、統合効果の早期発現と円滑な病院統合に向け、青森県と青森市による地域医療連携推進法人を24年度中に設立する。設立に際し、回復期機能を有する医療機関や一次、二次救急を担う医療機関等との連携体制を構築する。
 さらに大学等との連携強化、連携推進法人制度活用により県全域の地域医療を支える仕組みを構築するとし、開院時期として、「30年3月ごろを目途」とする。基本構想・計画の策定は24年度内を目指す。

 提供:建設新聞社