日本風力サービス(東京都)は、出水市に風力発電所「仮称・出水水俣ウィンドファーム事業」を計画している。設置基数は最大14基で、最大出力は6万200kWを想定。また、仮設道路の整備や樹木の伐採・抜根等の準備工に2026年1月から入ることが、このほど、公表された環境影響評価準備書で明らかになった。
対象事業実施区域は、出水市上鯖渕、上大川内および下大川内の各一部で、水俣市との行政界付近で、面積は約649ha。
主な工程は、26年1月から着工し、準備工を経て既設林道や風力発電機設置ヤード、管理用道路の整備を行うほか、風力発電機の据え付け、電気工事を28年11月までの期間(約35カ月)で実施する方針だ。順調に進めば、29年3月の運転開始を目指す。
設置する風力発電機は、定格出力4200〜4300kW/基の2種類のタイプから選定する計画。3枚翼のプロペラ型でハブ中心高さは約112〜115m、ローター直径は約130〜136m、最高地上高さは約180m、設計耐用年数は約20年となる。
このほか、環境アセスメントの項目や調査・予測・評価の結果を取りまとめた環境影響評価準備書の縦覧が始まった。縦覧は、対象地域の2市と県庁で4月15日まで実施している。