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　高知県は３月19日、「特定利用港湾」の候補になっている高知港、須崎港、宿毛湾港の３港に関する意見交換会を開き、浦戸湾三重防護事業などのインフラ整備加速が期待されることなどのメリットを重視し、指定を受け入れる方針を固めた。３月末までに国との円滑な利用に関する確認事項文書を取り交わす。
　特定利用港湾は国が防衛力強化のために民生利用を主としつつ、自衛隊・海上保安庁の艦船・航空機の円滑な利用にも資するよう必要な整備や既存事業を進めるもの。港湾の利便性確保や機能強化を行うことを目的とし、港湾の岸壁・航路などを整備するのみで、新たな自衛隊基地などは設けない。
　意見交換会には県と港湾がある高知市、須崎市、宿毛市が参加。昨年10月に国から申し入れがあってから指定受け入れの了承まで拙速ではないかという意見に対し、県は「南海トラフ地震に備え、対策事業を早期に完了するためにも速やかな対応が必要」と話した。

提供：建通新聞社