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　徳島県は、徳島小松島港赤石地区に、新たなガントリークレーンの設置を計画している。これに伴いクレーンを建設する前提条件とともに、クレーン基礎工事の検討業務を基礎建設コンサルタント（徳島市）に委託した。10月にかけて岸壁が安定する重量などを計算する。赤石地区では国土交通省が岸壁延伸工事を、県が南側水面の埋め立てと埠頭(ふとう）用地の創出を予定しており、近い将来の物流需要拡大に対応する。
　業務は、現在のガントリークレーンに加えて、新規のクレーンを赤石地区の水深13�b・水深10�b岸壁に設置できるか、稼働した場合に外力に対し安定して稼働するかを確認する。安定計算を行う際は、県から複数の新規クレーンの重量やクレーン荷重が提示される。
　内容は地震応答の液状化判定、岸壁の安定計算、岸壁部の円弧すべり検討など。これらを含めて、岸壁が安定する限界重量を求める。基礎データとなる地震の一次元応答解析や地質調査も現在、同社が進めている。
　今後、ケーソンの部材検討は別途行う予定。２０２４年度の港湾等整備事業特別会計予算に、徳島小松島港赤石地区整備事業費として３億３０００万円、荷役機械整備事業費は24〜26年度継続費に21億６０００万円を設定している。
　施工場所は小松島市和田津開町北。

提供：建通新聞社