県県土整備部は25日、2023年度第1回道路協議会を県庁中庁舎4階県土整備部会議室(ウェブ併用)で開催した。新湾岸道路および千葉北西連絡道路の計画の具体化に向けた今後の動きについて、県、関東地方整備局、千葉市、東日本高速道路、首都高速道路で情報共有を図った。県は、計画の早期具体化が図られるよう引き続き沿線市と一丸となって機運醸成に努めるとともに、地域の理解が得られるよう地元調整など積極的に役割を果たしていくとし、スピード感をもった、概略ルート・構造を含む概略計画の検討を求めた。
協議会は、県内における道路施策などに関する検討、幹線道路の計画調整、道路行政に関する啓発活動を目的に設置された。
会議の冒頭、会長を務める池口正晃・県土整備部長は「新湾岸道路と千葉北西連絡道路については、国土交通省の尽力により、概略ルート・構造の検討に向けて進めていただいている。いずれの道路も慢性的な交通混雑の緩和、地域の活性化、生産性の向上を図り、県のポテンシャルを発揮する上で大変重要」との認識を示した。
新湾岸道路に関しては、19日に開催された第2回検討会準備会で、計画の具体化を図るための検討体制の考え方が確認された。
新湾岸道路の特徴として▽延長の長い路線▽都市部、工業地域、住宅地と沿道環境が多様▽三番瀬再生計画との整合性や地域の生活環境への配慮が必要▽多数かつ多様な関係者との丁寧な合意形成が求められる――を挙げており、技術・専門的検討、コミュニケーション活動、計画検討手順に対する助言といったプロセスを踏まえるため、検討体制を確立し、概略計画の策定を推進する。
千葉北西連絡道路は、2月19日に開かれた第1回地元検討会において、検討体制に加え、地域の交通課題や意見把握に努めることが確認された。
概略計画の検討に着手しており、地元とのコミュニケーションを図りながら、取りまとめ作業を進めていく段階となっている。