産官学が連携して建設業の担い手確保・育成策に取り組む協議会(会長・河田英明県建設技術センター代表理事)は18日、2024年度事業計画として建設技術実証フィールド(鳥取大学浜坂キャンパス)を活用した現場見学会の開催など魅力発信事業の拡大を決めた。
昨年7月にオープンした浜坂フィールドで、児童・生徒と保護者を対象に現場見学会を開催。高校生は専門高校生に加えて普通科の生徒も対象とし、小学生は船岡小など3校を追加する。さらに保護者にも参加を呼びかけ、建設業への理解を深めてもらう。
また、23年度の活動では、浜坂フィールドで開催した技術講習会への参加者(発注者、コンサル、施工業者284人)からアンケートを回収。満足度は5段階中4程度と、高い評価が得られたことがわかった。コンサル向けではスキルアップを望む声があり、24年度は一層、専門性の高いカリキュラムを検討する。
協議会では専門高校の志願者数が定員割れしている現状を問題視。県内に就職する40人足らずの生徒に対しては、給料や福利厚生の充実など採用戦略を見直す必要があるといった意見が出された。
日刊建設工業新聞