建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した建築家の山本理顕氏が19日、石川県庁を訪れ、県土木部の熊田康也次長、三谷浩二郎営繕課長と意見交換した。
山本氏は18日に能登半島地震の被災地である輪島市内を視察。坂口茂市長とも懇談し、大火に見舞われた朝市通りなどを見て回った。山本氏は県庁で現地の感想を伝えながら「我々、専門家集団がきちんと自分たちの意見を出して、そこが(震災復興の)中心にならないといけない。それをサポートするのが行政という構造であるべき。専門家集団がきちんと市民に対して説明できるような資料をつくって、どういう風に考えているかというメッセージを出し、それに対して行政がサポートする方法を取るべき」と強調した。
その上で「様々な復興計画は、建築家集団を活用して市民に伝えていくべき。私が石川に来たのは専門家として、当然責任があると思っているからでぜひ、専門家を信頼して欲しい」と語った。竹内申一金沢工大教授らが同行した。
その後、山本氏らは珠洲市内を視察したほか、20日は輪島市門前町で被災状況を視察した。