東北地方整備局は19日、雄物川上流の山田頭首工改築本体工事を公告した。WTO案件で、参加要件は一般土木の経営事項評価点数1,200点以上。過去15年以内の類似工事の施工実績なども求めている。提出期限は申請書等が4月16日、入札書が7月9日で、同月12日に開札する。工期は9年3月19日。
山田頭首工(湯沢市山田)は昭和27年に竣工、同45年に改築された延長270m(可動部L56m、固定部L214m〔魚道部含〕)の施設。洪水発生時に計画高水位まで水位が上昇するなど、流下能力の不足が課題となっているため、固定堰を可動堰に改築し、流下能力の向上を図る。詳細設計は日本工営でまとめた。
4年度には本体工事の前処理工として、河道掘削や樹木処理などを実施。今年度は、ゲートの新設工事(扉体4門、戸当たり4門、開閉装置、操作制御装置)をWTOで契約している(施工:飯田鉄工、工期:9年3月31日)。19日に公告した本体工事では、コンクリート工(9,800㎥)、掘削工(55,300㎥)、盛土工(60,100㎥)、根固めブロック(5,945個)、法覆護岸工(9,839u)、構造物撤去工を行う。
提供:秋田建設工業新聞社