京都府はこのほど、2月議会の農商工労働常任委員会に府立勤労者福祉会館あり方検討委員会第1次報告書について報告した。
あり方検討委における結論として、中丹、城南及び丹後勤労者福祉会館については「勤労者福祉会館としての当初の目的(勤労者の福祉向上)は達成した」と結論付けるが、機能停止後の施設管理・跡地活用については、市町譲渡・施設廃止も含め、各々の機能やそれを取り巻く状況、さらには地元市町との協議を経て、府において適切に対応するよう検討委の付帯意見を付すものとする」「なお山城及び口丹波勤労者福祉会館については、体育振興により勤労を支えるという観点等もあり、検討委員会において検討を継続する」とした。
検討委の報告書を踏まえ、府は今後、地元市町との協議を経て、会館のあり方について具体的に検討する。
勤労者福祉会館を巡っては、令和2年度包括外部監査で「会館を長寿命化すべきか、近隣類似施設との統廃合を行うべきか等、施設の存続是非について早期に検討を開始し、数年内に決断を下さなければならない」と指摘を受けた。これを踏まえ、指定管理期間中(それぞれ令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間)にあり方を検討し、廃止も含めた方向性を決めるとしていた。
各会館の概要は次の通り。
山城勤労者福祉会館(井手町井手大塚99−35)は、RC造一部S造平屋建、延2255u(昭和60年4月設置)。指定管理者は日本環境マネジメント(さいたま市浦和区)。
口丹波勤労者福祉会館(南丹市八木町西田金井畠9)は、会議棟がSRC造2階建、体育館棟がSRC造一部S造平屋建、延2477・07u(昭和58年9月設置)。指定管理者は特定非営利活動法人八木町スポーツ協会(南丹市)。
城南勤労者福祉会館(宇治市伊勢田町新中ノ荒21−8)は、SRC造3階建、延1565u(昭和62年3月設置)。城南地域職業訓練センター(宇治市伊勢田町新中ノ荒21−8)は、城南勤労者福祉会館との合同施設で、SRC造3階建、延1099・1u(昭和62年3月設置)。指定管理者は職業訓練法人城南地域職業訓練協会(宇治市)。
中丹勤労者福祉会館(福知山市昭和新町105)は、RC造4階建、延1985u(昭和58年設置)。指定管理者は日本環境マネジメント(さいたま市浦和区)。
丹後勤労者福祉会館(京丹後市大宮町河辺豊野3355)は、SRC造2階建一部平屋建、本館が延930u、S造平屋建の渡り廊下が11・05u(昭和57年4月設置)。指定管理者は職業訓練法人丹後地域職業訓練協会(京丹後市)。