建設新聞社
2024/03/19
【東北・福島】トンネル2本など検討/国道49号好間三和地区のBP整備
東北地方整備局磐城国道事務所は、福島県いわき市で線形不良区間が連続する国道49号好間三和地区について、トンネルなどによる別線バイパスルートの整備に向けた検討に着手する。14日に同事務所で開かれた国道49号好間三和地区防災技術検討会で、バイパス整備が妥当と判断されたことによるもの。
同地区は、山間部を通過し線形不良箇所が多く、大雨時には土砂災害が頻発している。昨年9月には線状降水帯による大雨に伴い約9時間の通行止めが発生するなど幹線道路機能に大きな課題を残した。
今回の別線バイパスルートは、災害に強く交通安全性の高い幹線道路を整備することで、線形不良の解消や土砂災害危険箇所を回避することが目的。いわき市好間町北好間猪ノ鼻地内を起点、同市三和町合戸入藪地内を終点とする延長約3900b、標準幅員8・5b規模で整備する。
主要構造物は横断勾配4・4l〜4・5lのトンネル2カ所(計約2100b)、橋梁3カ所(計200b)、土工(約1600b)。総事業費は約200億円(うち工事費168億円)を見込んでいる。
今後は、事業化に向けて詳細なルート整備案や残土処理量の削減など施工課題を検討する。
提供:建設新聞社