香川県の竹内正巳土木部長は、サンポート高松地区のプロムナード化で車両通行止めにすることを検討している高松駅北側道路について、4車線のうち2車線のみを車両通行止めにしたり、時間を限定して車両が通れるようにしたりするなどの手法も考えていくことを明らかにした。
交通の利便性を確保しながら、事業を円滑に進める方法として「一気に歩行者専用空間にするのではなく、効果や周辺への影響を勘案しながら、段階的に進めていく考え方もある」とした。その例として、まずは現行の4車線から2車線に縮小し、生み出された空間を多目的に活用できるような、構造的な観点からの施設整備の工夫や、時間を限定して車両が通行できるようにするといった運用面での工夫について、今後検討していく考えを示した。
県はプロムナード化について、高松駅北側道路の車道4車線を通行止めにし、また県立アリーナ周辺の臨港道路、市道浜ノ町錦町線の車道4車線を2車線に縮小することをたたき台として、パブリックコメントなどを行ってきた。県が2月7日に示したプロムナード化についてのパブリックコメントの結果の中で、「住民にとっての生活道路が歩行者天国になると不便になる」という意見に対して、「不便になる部分を少しでも減らせるように対策をしていく」と答えていた。
県立アリーナの開館を一つの節目に、近隣住民など関係者の意見を聞きながら高松市とともに進めていく考えだ。
県立アリーナなど周辺施設の完成後も「利用状況などを踏まえて必要な工夫や改善を継続的に検討しながらプロムナード化がより良いものになるよう取り組んでいく」としている。
提供:建通新聞社