県東近江土木事務所は、東近江市永源寺地域で進めている国道421号補助道路整備事業の「相谷工区」と「佐目工区」について、進捗状況並びに今後の見通しを示した。
「相谷工区」については、拡幅区間の未着工区間L約600bの整備を今後進めるとともに、その後に予定するバイパス区間の「相谷第2トンネル(L460b)」の詳細設計業務(担当=ニュージェック、3月末完了予定)及びトンネルの滋賀県側接続部の道路詳細設計、橋梁詳細設計、仮橋を含む仮設道詳細設計等(担当=エフウォーターマネジメント)、三重県側接続部の法面工予備・詳細設計(担当=オリエンタルコンサルタンツ)を進めるとともに、先月13日には一般構造物(箱型管渠1ヵ所)と渓流保全工(L28b)の詳細設計の入札を行ない(担当=鈴鹿設計事務所)、進めて行く。
永源寺ダム湖に沿ってバイパス整備が進む「佐目工区」は、最後の大型構造物メタルロード(鋼製桟橋)の入札を今年度中に済ませ、残るは舗装等工事のみとなり、2027年度(令和9年度)末までの完了を目指す。
相谷第2トンネルは、ダム湖周辺で整備が進む佐目工区の下流側(西側)に位置するもので、佐目バイパス工区の竣工時期を見据え、工事着手時期が検討されるものとみられる。
同事業は、国直轄で施工された東近江市と三重県いなべ市を結ぶ「石榑(いしぐれ)トンネル」(延長4157b、2011年〔平成23年〕3月26日開通)から滋賀県側の道路整備を県施行で進めているもので、ダム湖に沿って整備が進む「萱尾工区」「佐目工区」と、下流部の「相谷工区」で工事が進む。
石榑トンネルの開通により広域的な地域間交流が活発化しており、更なる地域間交流に重要な役割を担い、また、防災上も重要なものとして、県は予算を確保し、一層の整備促進を図って行く。
提供:滋賀産業新聞